2016年新作映画ベスト50プラスワースト1 ③
今更何言ってんの…死ねばいいのに…っていう感じなんですけど、性懲りもなく2016年の新作映画の感想記事、今回が最終回です。前回、前々回と、3回に分けて今年俺が見た映画を紹介させてもらった訳ですけど、最終回はベスト10の最高映画とワースト3の最低映画の紹介とさせて頂きます。
やっとここでまで来れたって感じなんですけど、ただ辛いことは先に片づけてしまおうって事で、ワースト3は先にやっちゃう感じです。もう本当に見なくても読まなくても全然いいんで。この辺は。
俺はもう「俺だけこんな嫌な想いしたのはおかしいでしょ」以外の気持ちは全くないです。ワースト作品の感想が一番長かったりするんですけど、もうそっちは読んでも読まなくてもマジでどっちでも良いので。ゲロに自分から鼻近付けていって「クッサ!!」って喜んでるみたいなもんですから。こんなのは。
49位 エクストラクション
もうこの辺のはアレなんですよ。「俺が悪かったのか?」って見ててなるんですよ。もう話が進んでるのか戻ってるのかさえ分からなくて。意味が分からないから、終始狐につままれたような気分になって。で、見始めて数十分経つじゃないですか。「イヤこれ狐近くにいるわ!蟲師でこんなん見たわ!」って人ならざるもの達への疑念が確信に変わって、外に出ようとするじゃないですか。お団子かな?お団子渡せばいいのかな?つって。そしたら丁度エンドロールになってるくらいな、そんな感じです。
何を考えてるのか全く分からない主人公と、「デッドプール」
一応ブルース・
誰に感情移入したらいいのか、全く分からないんですよ。そもそも演出がド下手なんで「俺が何か見落としてるのか…?」となって見返してみたりするんですけど、何故コイツは今ここにいるのか、何故コイツはこんなことをしたのか、もうさっぱり分からなくて。
国の在り方を変えてしまうくらいの重要機密をブルース・
ただ、この映画メチャメチャ良い所が一つだけあって、
50位 シーズンズ 2万年の地球旅行
確か映画館で上映されたのが2月とかだったと思うんですけど、もう「今年のワースト映画決まった…」と鑑賞直後は確信していました。
この映画って作り手側の演出が凄く感じられるドキュメンタリーなんですよ。それがもうとにかく不自然で、しかも説教臭くてとにかく嫌でした。
嫌だったのが、終盤に人間の少女が出て来て「人間の手によってドンドン自然は消えていく、なんと愚かなことよ…」みたいな感じで森の木々を悲しげに見やるっていうシーンがあるんですけど、映画中盤くらいに人間たちが登場してきた時代の再現があるんです。で、その少女がそこに出てくる原始時代の人間の少女にメチャメチャ似てるんですよね。
もう一つ挙げると、人間たちが段々と「道具を使う」っていう事を覚えだして、家屋を作る為に森の木々を倒し始めた時期があるんですね。そこで熊が映って「人間たちが木々を倒して餌が取れなくなった為に、熊は不慣れな山での生活を余儀なくされました」って、アルプスみたいな山地で熊がウロウロしてる映像が長回しされるんですよ。
これらって完全に人間の手が加わった演出じゃないですか。っていうか、動物たちは必死に暮らしてるのかもしれないですけど、人間だって同じ様に、自分たちがよりよい生活が出来るようにって、それこそとんでもない時間をかけてとんでもない数の人間の労力が払われてきた訳じゃないですか。
それに全く目に向けずに、自分たちの思想に現実味を持たせる為だけにこういう他人をバカにしたとしか思えない演出を何故選択出来てしまうのか、マジで理解できないんですよ。とんでもない山地でウロウロしてる熊とか、何なんですか?数千年前からずっとこの地域の熊は「餌がない餌がない」って、代々に渡って山でうろついてるって事ですか?っていうか、完全に人間の脚本があるのに「野生の動物たちを追ったドキュメンタリー」って銘打ってるんですよ。もう前提からしてメチャメチャなんですよね。
こういう動物たちの生態を追っていくドキュメンタリーで「動物は必死に生きてるのに現代人が彼らの生活を脅かしている!」みたいな落とし所にするのって、それこそ人間のエゴの塊をぶつけられた気がして、凄く嫌な気持ちになりました。イヤ、お前らがそういう風に考えるのは別にいいけど、それを動物たちの生態を自分たちの思想の為のプロモーション映像に使ったり、脚本が当たり前の様に存在する演出で『ドキュメンタリー映画』を謳うんじゃねえよっていう、そういう感じです。個人的にはメチャメチャ嫌いな映画です。
一応こっちでも感想を書いています。
51位 エクスポーズ 暗闇の迷宮
確実に誰も見てない映画なんですよ。みんな大好きキアヌ・
コレはあんまり映画本編とは関係ない話なんですけど、
1つの話題で他人の意思と触れたり、
で、この「エクスポーズ 暗闇の迷宮」なんですけど。
マジで時間の無駄以外の何者でもねえよ!オイ!!
前振りはこんなんなんですけど、本当に、本当に、
イヤ、もうね、一応刑事物っていうかミステリーなんですけど、
主人公は20代くらいのメキシコ系なのかな?のアメリカ人で、
家に帰ってから「昨日駅のホームで浮いてる男がいたのよ!」「
「駅のホームで宙に浮いていたの男は一体何者なのか?」
物語の流れとしては、
こういうのって数珠繋ぎで、
この映画にはそういうの一切ないです。
一応、頭のヤバくなった女に「
で、最終的にキアヌはどうするかというと、
追われる側の立場であるはずの主人公のパートも、
どうせマジで誰も見ないし見る事もないだろうから、
あのさ、もうコレさ、
テーマが不快!とかカメラワークが不親切!
良かったのが、
主人公パートの日常が崩れてく展開もまあそんなに悪くは無かった
あっ、スイマセン。じゃあやっとここからが本番みたいな物なので。お辛い気持ちにさせてしまって申し訳ありませんでした。
では、今年のベスト10の発表です。
10位 ヘイトフル・エイト
タランティーノの新作って聞いて映画館に行かない映画ファンはい
この人の映画って、とにかく喋るヤツが劇中で最強っていうよく分か
この映画、好きな所沢山あるんですけど、
「これから俺は一体どんなとんでもない物を見るんだろう…」というか、怖いだけどその分楽しみ!っていう映画を初めて見た時の子どもみたいな気持ちに戻る序盤数分だった
あまりネタバレしない様に書きたいんですけど、宣伝で「
何か深淵なテーマがありそうでそんなに無いっていうのもいつも通
9位 ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー
面白かったっすね~~。この前WOWOWで「モンスターズ」
欠点の全くない完璧な映画っていう訳ではないんですよ。
ただやっぱりこの映画の醍醐味っていったら、
とにかくもう泥臭いんですよね。一人一人が死力を振り絞って、
序盤はあんまり…って書いたんですけど、
8位 シン・ゴジラ
まさかこんな面白い映画になるなんてって感じですよね。
東京の破壊シーンとか、
前半部分は3・11のオマージュが凄く多くて、
7位 ヒメアノ~ル
非常にキツい(良い意味でですけど)映画でした。
何と言っても森田役の森田剛が凄まじかった。
例えば、
でもそれは俺がマジでクズな人間なんじゃないかっていうのっは置
俺が過ごしたあの3年A組の教室の中にも、
映画本編については、
こういうヤツ、高校にいましたもん。話が通じないっていうか、
6位 COP CAR コップ・カー
ケビン・ベーコン最高ですよねマジで。死体を引きづるベーコン、
見る前のイメージとは全然違った映画でもありました。
「コップ・カー」、つまりパトカーですよね。
またこの正しくない人間が世間的には上手い事やってて、
俺たちが信じてきた「正しさ」を簡単に揺るがせてしまう日々が、
「
自分がどういう風にスクリーンに映っているのか、
この世の理不尽さをその出で立ちだけで描写してしまってるんで、
5位 太陽
入江悠監督の最新作ですね。
邦画で近未来SFって、
「かつては存在していたが今や廃れてしまった風習」を描く事で、
個人的にはこの映画は「肉体と精神、
肉体と精神の檻の中にいる以上、人間である事は証明できるが、
ただ、そんな中で「誰かを守りたい気持ち」であるとか「
この映画のラストシーンが本当に好きなんです。「太陽」
4位 永い言い訳
辛みと笑みの豪華2本立てみたいな感じでした。
本編はかなり重いテーマから始まるんですけど、主人公がとにかくクズなんですよね。主人公は小説家で、
セリフも心にグサッと来るのが多くて。
主人公は奥さんを亡くした時に初めて「
台詞には無いんですけど、明らかに主人公は子供の面倒を見るってい
「どんなに人間のクズみたいなヤツでも子どもを作ると、
なんで俺からすごく遠い位置にあるこの映画がこんなにも面白く感じたのか、また俺の話になるんですけど、俺に子どもなんていないし、
そういう、自分の中にある「愛情」
「愛情って何処からやってきて、どうやって見つければいいんだ?」
主人公は妻っていう存在を喪失して初めて、
あらすじだけ読むと、正直物語にどれだけ乗っていけるか不安だったんです。
3位 この世界の片隅に
最高アンド最高。もう最高以外の最高が無い。
スクリーンの向こう側にね、生活があるんですよ。
良い映画って、
今この瞬間にもこの世界のどこかには、
好きなシーンは山程あるんですけど。この映画も。
序盤から中盤にかけて日常描写の積み重ねを沢山見せているから、
ほのぼのとした日々の中でも、
一見4コマ漫画の登場人物みたいな、
能年玲奈マジで最高だとか。「ここ教科書で見たぞ!
空襲警報が日常的に鳴る様になってから、
あるシーンで、すずが空に絵の具を頭の中で散らして「ああ…今、
アニメでしか出来ない描写が山ほどあったんですよね。
終盤の終盤に戦争が終わって、
でも、
この灯りの下にも別の家族があって、戦争を体験していて、
こういうドラマが全ての家族の下に、
2位 オデッセイ
イヤもう最高ですよ。コレ。もう最高以外の言葉が無い。最高ばっかり言ってますけど、この辺。でももうマジで最高。
もうね、底抜けに人間賛歌なんですよ、この映画。
主人公の身に降りかかるのは、
俺は個人的にはこういう描写を地球と火星とで並行に見せていく過
残業で日中働き詰めだったり、
以前のレビューです。一応参考までに。
1位 何者
もう文句なしの1位だと思います。
ちょっと前に詳しい感想は別に記事にして書かせてもらったんです
SNSが凄く重要なファクターになっている作品です。
また自分の話になってしまうんですけど、
己の中にある嫌な部分を隠すんじゃなくて、
だから、自分で自分をずっと縛りつけている主人公に、
やっぱり俺がこの映画好きなのは、
こっちでも感想書いてます。
という事で2016年の年間俺大好き映画第1位は「何者」でした。山田孝之になりたい。
今年は邦画に面白い物が多くて、豊作だったと思います。特にやっぱりサスペンス、暴力映画がメチャメチャ良かったですね。「ヒメアノ~ル」も「ケンとカズ」も。「クリーピー 偽りの隣人」や「ディストラクション・ベイビーズ」とかも凄く良かったんですけど、見たのが今年入ってからだったので。っていうかベスト10とか20とか言ってますけど、全部1位なんですよ。本当は。全部最高。
では、上位20本の順位だけ改めて書かさせてもらって、2016年の映画感想記事は終わりとさせていただきます。終わりとさせていただきますって、2016年はとっくの昔に終わってるんですけどね。タハハ。はい。もう二度とやらねえ。
優勝 何者
2位 オデッセイ
3位 この世界の片隅に
4位 永い言い訳
5位 太陽
6位 COP CAR コップ・カー
7位 ヒメアノ~ル
8位 シン・ゴジラ
9位 ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー
10位 ヘイトフル・エイト
11位 シング・ストリート 未来へのうた
12位 ケンとカズ
13位 ハドソン川の奇跡
14位 ズートピア
15位 映画 聲の形
16位 ちはやふる 上の句、下の句
17位 ルーム
18位 デッドプール
19位 SPY/スパイ
20位 シビル・ウォー キャプテン・アメリカ
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2016年新作映画ベスト50プラスワースト1 ②
本当にバカなんじゃないの…っていうくらいクソ遅いんですけど、去年見た新作映画のレビュー記事の第2回目です。
前回は48位から31位っていう「ゴミって訳じゃないけどもう見たくないヤツ」が半分くらい占めてる読む方も書く方も何のための文字列なのかよく分からない地獄みたいな第1回だった訳ですけど。
今回は30位から11位までを供養させてもらう感じです。公開から結構時間経って、レンタルでも相当借り易くなってる作品が結構あると思うので、何かの参考になれば幸いです。家にパソコンが無いんで累計でネットカフェに1万円くらい払ってコレ書いてますからね俺。広辞苑やっと買えた黒人みたいな怪しい文字列を積み重ねて。
では30位から。
30位 スティーブ・ジョブズ
スティーブ・
時代を経ながら、
もう人生を一度やり直すチャンス、成長するチャンスは、
29位 スポットライト 世紀のスクープ
神父による児童への性的虐待と、その事実を把握していながらも隠蔽を繰り返してきたカトリック協会のスキャンダルに新聞記者たちが挑む、っていう社会派サスペンスっていうんですか。そういうジャンルの映画でした。
日本の山奥に住むオタクには遠すぎる話の様に様に思えるあらすじなんですが、段々と物語が進む内に虐待被害者たちの取材を見せてから、「もしかしたら主人公たちの幼少期でもこうなる可能性は多いにあったのかも…」と匂わせる演出が中盤にあるんです。コレで一気に、実はこの物語は俺の人生の中にも、もしかしたら「運がよかった」っていうただ一点で回避出来ただけで、もしかしたらあの角を曲がらなかったら、人生に深い影を落とす様な出来事があったのかもしれない、っていう凄く普遍的な「理不尽で一方的な悪」を描いていた事に気付いて、山奥に住んでる俺にも物語が一気に身近な物に感じられました。
少しずつ、少しずつカトリック協会の闇が暴かれていくっていう描写になっていくんですけど、それを明らかにしていく手段が「とにかく足を使う」っていう、本当にそれだけなんですよ。
色んな所に行って、色んな人と会って、話を聞いて、会議して、また色んな所に行って、色んな人と会って、会議して…っていう地味な作業の繰り返しての果てに、何かとんでもない所に、いつの間にか足を踏み入れつつあったっていう見せ方が本当に上手だし、丁寧に話が進んでいく分この事件の恐ろしさも存分に味わう事が出来て。
物語の着地が「コレで全て解決」という所ではなく、あくまで問題提起に一つに落ち着かせている所にも、すごく好感が持てました。この事件は本当にあった事で、今も世界のどこかで行われている事件なのかもしれなくて、ノンフィクションとして凄く真っ当な在り方である映画だと思います。
28位 アイアムアヒーロー
ゾンビ映画ってほぼほぼ見た事が無かったんですけど、
普通に怖いんですよ。
街がゾンビに溢れていくまでの過程を追った前半と、
個人的に好きだったのは、
主人公の生活圏内にドンドン異変が起きてきて、
多分どこかで編集してるんだと思うんですけど、
前半の違和感が少しずつ少しずつ積み重なって、
27位 劇場版 響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ
2期も終わってもう1ヶ月って感じですね。
アニメシリーズ1期を2時間の劇場版として纏めた、
ただ、
なんなんですかね、アレ。
ただやっぱり総集編なんで、
26位 ブリッジ・オブ・スパイ
スピルバーグの最新作です。
公開が去年の1月だったって事もあって、
地味な映画だし、アクションも殆ど無いはずなんですけど、
後はやっぱり「ざまあみろ!!」感が良いんですよね、この映画。
もう少し詳しいレビューは以前書いているので気になる人はそっち
25位 君の名は。
新開誠のベストアルバムみたいな映画でしたね。
イヤ、でももう良くないですか?この映画。もう何か皆見てるし、
24位 レヴェナント 蘇えりし者
去年のアカデミー賞受賞作ですね。「タイタニック」
色んな風に読み取れる作品だと思うんですけど、個人的には「水」
思えば前作の「バードマン」も、メチャメチャ特殊な映画で、
23位 サウルの息子
ホロコースト物です。
ユダヤ人の大虐殺が行われていた戦時中に、主人公は
撮り方が凄く独特な作品でもあるんです。
足元には大量の裸の死体があって、吐瀉物がブチまけられていて、
主人公の取る行動が無責任すぎて物語に乗っていけないっていう所
22位 葛城事件
気持ち悪い映画なんですよ。登場人物の中に1人も好きになれる人がなくて、救いが無くて、只々最後まで暗い映画なんです。通り魔殺人の犯人家族の話ではあるんですが、明らかに秋葉原の通り魔殺人をモチーフにしてるような所があって。服装とかモロだったし。
家長として一国一城の主でありつづけたいっていう、もう呪いくらいになってる強迫観念に囚われ続けた三浦友和が本当に良くて、「ヘイトフル・エイト」のサミュエル・L・ジャクソンくらいの三浦友和オンザステージ感がありました。
こういう「父親というのはかくあるべき」みたいなのの暴走と破滅って、俺はもう自分の父親を連想せざるを得ないんですよ。まあ借金作って母に離婚させられて以来もう10年くらい会ってないっていう、どこにでもある話なんですけど。父は父なりに一家の長として虚勢を張るじゃないですけど、身の丈以上の事をやり切ろうとしていた部分もあったのかなと思う様な年齢に、俺ももうなっていて。
家族がドンドン荒んでいく中で、三浦友和の奥さん役の南果歩に「なんでこんな所まで来ちゃったんだろ」みたいなセリフがあるんですけど、もう他人事とはちっとも思えないんです。いつの間に父は家族っていう入れ物で生活する事を諦めたんだろうとか、なんで俺は無関心を装って見て見ぬフリを続けてきたんだろう家族なのにとか。考えてもどうしようも無い事ばっかりが浮かんでは消えていくんですけど。
劇中でも父から一旦逃げて、母が借りたアパートの一室で息子と他愛無い話をしている合間だけは「これから何とか生きていこうね…」みたいな希望の兆しが見えて、文字通り部屋の中に少しずつ少しずつ光が差し込んで来て…っていう中で、部屋を突き止めた父が登場した途端に始まるある演出とか、もうなんか「辞めろ!!!!!」って感じですよ。本当に。メチャメチャ好きな映画だけど、もう2度と見たくないっていうか。
今年の邦画は面白いのが沢山あったんですけど、コレを筆頭に「もう見れない…見たく無い…」っていうテンションになる事がまた多かったですね。嫌な所を抉られて帰るっていう。凄い好きなんですけどね、コレも。絶対見て損は無いんです。
21位 ロスト・バケーション
美女vsサメって聞くと「アー」
いきなりこの映画ってPOVでサメに喰われていく映像から始まる
岸は目の前なのに…
主演が上手いっていうのも勿論あるんですけど、「
この映画って100分も無いんですよ。
20位 シビル・ウォー キャプテン・アメリカ
今のアクション映画の最高峰で最先端を行ってるのがマーベルの新
物語はいつもの感じなんですよ。
空港のシーンの一連の流れとか、
「正義とは何か」みたいな所に序盤の流れから行くのかな?
19位 SPY/スパイ
題名通りにスパイ映画なんですけど、主人公が「そこそこ動けるデブのおばさん」っていう、
主演がメリッサ・マッカーシーでジュード・ロウ、ジェイソン・
とにかく手数がメチャメチャ多いんですよ。メリッサ・
ただ、俺がこの映画好きなのが、
スパイ映画として普通に作れば結構面白い作りになってるっていう
18位 デッドプール
下ネタありゴア描写ありメタネタありっていうかなり規格外のアメ
下ネタメタネタってまあ当然面白いし好きなんですけど、
それがその、
あと、ライアン・レイノルズ力(ライアン・レイノルズぢから)
あとは、
17位 ルーム
撮り方がマジで上手いんですよね。
何年も監禁されていた親子が脱出し、
監禁からの脱出って聞くと、
この映画って本当に後半以降は淡々と静かに進んでいくんですけど
そこには勿論映画なんで、自分を愛してくれる人、
『主人公たちがどうやって外の世界に溶け込んでいくのか?』
誰にとってもこの世界は異物だらけであるけれど、
16位 ちはやふる 上の句、下の句
メチャメチャ面白かったです。
こういうのはもう、
青春モノと恋愛モノかと思いきや、
しかも主人公ではない、脇役たちの所謂「持たざる者」
15位 映画 聲の形
いや、もうね俺が何回「硝子!!!」
いじめと障害を描いた作品と思われがちだと思うし、
本当、面白かったし見て欲しいんで、
ただやっぱり、耳が聞こえようが聞こえまいが、
演出もメチャメチャ良いんですよ。
あとコレだけは言っておきたいんですけど、
14位 ズートピア
まずもう最初の15分ですよね。
ただ、その多様性の在り方を主人公たちが見て、感じて、
ニンジンペンの使い方とか最高だったし、
13位 ハドソン川の奇跡
イーストウッド、良いっすよね~~~~~~~。
この作品もね、本当に良い映画なんですよ。
実際にあった飛行機事故を題材にしているんですけど、
世界的に有名なニュースなんで、救助される事も、
そういう色んな角度からこの事件を反芻するっていう演出を通して
もうね、良い所ばっかりあるんですよ、この映画。
12位 ケンとカズ
主演ふたりの出で立ちがメチャメチャ格好いいんですよ。
編集が凄く好きなんですよね。
この映画ってモノローグを恐らく1個も使っていなくて、
浦安で撮られている作品なんですけど、
11位 シング・ストリート 未来へのうた
映画館で見て本当に良かった作品でした。
過去作「ONCE」「
主人公の周りには誰かの勝手な都合だらけでどうにもならない事ば
あとは、「芸術が産まれる瞬間」の切り取り方ですよね。
「桐島、部活辞めるってよ」っていう、
こっちでも感想を書いていたりしてます。
2016年新作映画ベスト50プラスワースト1 ①
本当にマジで嘘でしょ…っていうくらいにクソ遅いんですけど、
去年は一応ベスト10だけ書いたんですけど、
もうアレですからね。最早「
そんなんでも「仕方ない、
今年見た映画は新作53本、旧作85本の計138本でした。
それと、年内中で公開された前後編モノ、見たのは「ちはやふる」
ワースト3作品は後編で発表するという事で(っていうかワースト作品の感想が一番長いです)今回は48位から31位を一気に供養します。では早速。
48位 僕だけがいない街
つまんなかったですね。
年末に深夜の地上波で「カイジ」やってたんで見てたんですけど、
あと、やっぱり子役って難しいですよね。
2時間で纏める為に中盤以降は映画オリジナル展開になるんですけ
時間跳躍モノって、現実の時間軸で何かしらの事件がまずあって、
ただ、それでも原作がメチャメチャ面白かったのは、
ただ、
しかも、作中で起こる事件って、死者が何人も出ていて、
ご都合主義といえば、犯人が主人公の前で「
あのさ、主人公って身体は小学生の子どもなんだよね?
多分「夜の橋で真犯人と遂に対面!」
で、橋に落とされた!死んだ!と思ったら、
その事については特に説明も無くドンドン物語が進むんですけど、
なんていうか、バカっていうか、ふざけてるっていうか、
でも、もう辻褄合う合わない以前の問題ですよ、コレって。
主人公の母親役で出てきた石田ゆり子も酷かったんです。もう「
今年の邦画って凄く良作揃いで、
47位 X-ミッション
面白いとか面白くないとかっていうか、
詳しいレビューはこちらで書いているんですけど、
CG一切使ってません!
まあでも、「
詳しい感想はこっちにも書いています。もし興味があれば…。
46位 その女諜報員 アレックス
この順位辺りのものは本当に死屍累々って感じなんですけど、映画のルックだけは良い物が多い気がします。「話が進む」っていうのが唯一の救いっていうか。「終わりには向かっていってる」みたいなのがギリ分かるだけでもマシっていうか。なんか疲れが溜まってたりすると、相手が喋ってることが頭に入ってこない、ってことあるじゃないですか。「コイツの言ってる事はよく分からないけど、ネガティブな事は言ってるんだな…」しか脳が疲弊しきって理解してくれない、っていうのって誰にでも経験あると思うんです。それです。この映画。
一応アクション映画なんですけど、戦闘シーンの見せ方が「
主役のオルガ・
45位 傷物語Ⅰ鉄血篇、Ⅱ 熱血篇
良い所もあるんですよ。
ただ、別に俺は「シャフトっぽい演出」
とにかくその中身は空っぽであってもいいから「
3部作なんだから見せ場は次作以降にあるから仕方ないのかもしれ
44位 インデペンデンス・デイ リサージェンス
「大作映画っぽさ」があるだけで、
イヤ、
何度も言いますけど、嫌い!ってテンションではないんですよ。
ただ、「人間の実力を示す時が来たんだ!」
他のキャストが全員揃った中でウィル・
43位 ブラック・スキャンダル
最近WOWOWで放映してるんでまた見たんですけど、
正直やっぱり面白みに欠ける映画だと思いました。ジョニー・
なんか、本当にガッカリしたんですよね。コレ。
登場人物がみんなちょっとバカなんですかね?
ストーリーも前作の街破壊シークエンスを市民目線で見せていくの
逆に、バットマンが下向いた時にベン・
41位 スーサイド・スクワッド
なんか凄く大人しいんですよね。
もう悪党たちが暴れまくって映画っていう枠組み自体をメチャメチ
作劇もちょっと問題があったと思います。
「ダークナイト」は俺メチャメチャ好きだし、
40位 ゴーストバスターズ
最後の最後までテンポが悪かった印象がありますね。
ガジェットもイマイチときめかない上に性能説明でグダグダ時間か
39位 エージェント・ウルトラ
「ソーシャル・ネットワーク」が好きで、
「イコライザー」とか「96時間」みたいな、
そこら辺にある物を次々と手に取って取っ替え引っ替え武器にして
38位 THE WAVE ザ・ウェイブ
ノルウェーの映画です。
津波がドカン系の作品なんですけど、
ノルウェーって国土の殆どが山と湖で出来てるらしくて、
ノルウェーがそもそもどういう国なのかなんて今まで知りようも無
劇中では事が起きる前と後って感じで2部構成の様な作劇をしてい
「主人公だけが不審な点に気付く」
自然の雄大さの中にある不気味さが違和感から確信へと変わってい
何故か消防や警察が主人公が現場に辿り着いた後でも一人も姿を見
37位 ディーパンの闘い
今年何回目かの団地ムービーでした。
結構重い話というか、シリアスな展開が多いんですけど、
アパートの屋上で主人公含めたおじさん方がビール飲みながら喋っ
コミュニティを築くこと、他者を知ろうとすることを通じて「
36位 ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
エディ・レッドメイン、やっぱりメチャメチャ好きですね。
それってやっぱり主人公が人間の世界ではなく、
35位 ザ・ウォーク
コレ映画館で上映してる時ってたしか「ブリッジ・オブ・スパイ」
この映画っていい意味で「空っぽ」なんですよ。
この映画の序盤って、
何故そんな綱渡りなんて危ない事をするんだ!?っていう問いに、
でもそこを敢えて手を付けないでおくっていう所に、
34位 リリーのすべて
美術も構図も俳優も全部が全部美しいんですよね、この映画。
33位 ブルックリン
「田舎で暮らしてた女が都会で自分の場所を見つけて、
芋っぽかった女が都会から洗練されたオシャレウーマンになって帰
ただ、
主演のシアーシャ・
32位 海よりもまだ深く
テーマ自体は是枝監督がこれまでの作品で描いてる事と同じでは
ただ、「歩いても歩いても」では、
樹木希林が「なんでこう、人生上手くいなかいかねえ…」
人生思った様にいかんわな…みたいな所を、
好きなシーンもたくさんある映画で。
31位 疑惑のチャンピオン
世界で一番有名な自転車レースっていったらツール・ド・
「疑惑」ってタイトルに書いてはあるんですけど、
実際にアームストロング本人も後にテレビでドーピングの使用をイ
色んな語り口ができる強度を持った映画だと思うんですよね。
アームストロングが長年に渡るドーピングで自転車レースの価値を
そもそもアームストロング個人が一番の悪者っていう描き方にもし
何が彼をそうさせたのか、彼は一体何を考えていたのかは、
彼がドーピングを使用していたのって、
という事で、48位から31位まででした。一応、補足を入れておくと、「エージェント・ウルトラ」より上のヤツは全然面白かったし、好きな部類に入るんですよ。ただ、今年は面白い映画が本当に多くて、どうしてもこの順位にせざるを得なかったっていうか。20代後半の山暮らし非正規雇用オタクが何を言ってんだって感じではあるんですけど、とにかく「ザ・ウェイブ」とかがつまんなくてあの順位ってことは全然ないんです。「エージェント・ウルトラ」と「ゴースト・バスターズ」の間に若干開きがあって、「インデペンデンス・デイ リサージェンス」と「傷物語」の間に若干開きがあって、「僕だけがいない街」とワースト3の間には深い深い谷があるっていう、そういう感じなんです。本当に。
では続きはまた次回。俺が生きていればですけど。