2020年新作映画ワースト5

うっせーな、なんなんだよお前。マジで。うっせーなつってんだよこっちは。何か言ってみろよオイ。俺がお前何か言ってみろつってんの、今。もう完全に顔が喧嘩売ってる顔じゃん、1800円も払わせておいてさ。自分が悪かったって顔じゃないじゃん。イヤ完全に、イヤもうバカにしてんだろお前。俺の事をさ。謝ればいいんでしょ?って顔じゃん完全に。お前分かってんの?何が悪かったのかじゃあ今言ってみろよオイ。言えつってんだよ今。マジでいい加減にしとけよオイ。いい加減にしとけよつってんだよ俺は。オイ!!!!

 

2020年の新作映画ワースト5を発表していきます。

 

5位 屍人荘の殺人

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公開日は2019年の12月なんですが、2020年に映画館でかかってたという事でランキングに入れました。ジャンルムービーとジャンルムービーを掛け合わせたら面白くなるんじゃね?という試み自体はチャレンジングですし、好きになれそうな要素はある作品だったと思うんですが、そのジャンルムービーへの愛着が全く感じられなくて退屈でした。アクションっぽい何かとホラーっぽい何かと推理モノっぽい何かが集まって「映画っぽい何か」が出来た。

この映画ゾンビ出てくるんですけど、ゾンビが何をすると感染させられるのかが1本の映画の中で統一されてないのがマジで嫌いでした。アクションシーンは「このセリフが出たらこう動く!」みたいな段取り臭さが酷かった。ゾンビたちが誰かのセリフ終わるまでウーつって2mの距離で待ち続けてるのおかしいだろ。

 

4位 ドクター・ドリトル

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まあ、やっぱ「こんだけメチャ金かかってるぽくてこんなんですか…」ってのが2020年の新作映画の中では一番強かった。この作品の肝ってロバート・ダウニーJr扮するドリトルが旅を通して最愛の人を亡くしたっていう自身の傷を癒しつつ人間的に成長していく、って所だと思うんですけど、物語が始まって5分とかで部屋には引きこもりつつなんですけどコイツお気楽で明るい動物たちと結構楽しく喋りながら暮らしてるんですよ。

どう見ても充実した生活を送れてる人間が同行者の子供に毒づきながら嫌々冒険の旅に出かけてく感じのトーンにあまり乗れなかったし、「あ~アイアンマンのイメージをずっと引っ張ってやっていくんだな~」って俺の感想が最初から最後まで邪魔してきた。あと俺ゴリラの内面的な成長とかマジでどうでもいいんだよ。ゴリラだし。

 

3位 カイジ ファイナルゲーム

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そういうシリーズなんで、エグいゲームが沢山出てきて、その中で主人公カイジがどう切り抜けていくか?ってのが楽しい所のはずなんですが、この映画に出てくるゲームって全部マジで面白くないんですよ。劇中でメチャ流行ってるのが、高所に10人の人間が立っててその中で1人だけ命綱を持ってるから、全員飛び降りて生き残った人間を当てる事ができたら配当金2倍!ヒントは一切なし!ってゲームなんですよ。FGOの無料10連ガチャ回して種火出てくるの待ってた方がまだ楽しいよ。

で、カイジが実際にそのゲームをやる事になった時の解決法が「相方の女の口癖が『キュー!』だから9番が命綱だー!」って…マジでチップスター食いながら脚本書くの辞めろよ。ゲームがなんも面白くなくて、ゲームの解決法もなんも面白くなかったら何を取っ掛かりにこの映画見たらいいんだよ。藤原竜也の歯並びの悪さくらいしか面白かった所なんてないよ。

 

2位 ヲタクに恋は難しい

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これ2時間の映画ってよりかは、ショートコントみたいなのがいくつか続いてくだけなんで、話の連続性があんまりないんです。『オタク同士で付き合えばオタク趣味を隠さずに済むし楽なんじゃない?』って所から始まった話のはずなのに、この映画が見せるのは「オタク用語が出たら罰金1000円ゲームしながらデート」とか「彼くんにコミケの売り子任せたら腐女子たちがメロメロで行列になっちゃってもう大変!」とか、マジでどうでもいいエピソードが大体なんです。急にFGOのキャラのコスプレした女が出てきてゲーム内のセリフ絶叫するショートコントを15回くらいやったと思ったら、主人公2人が夜の街で「なんか浮気かと思って勘違いしてたわ、ごめんね」「いいよ〜」つってこの映画マジでそれだけで終わるんですよ。

イヤ、俺思ったんですけど、マジで福田雄一って凄いわ。『さっさとこの案件終わらせて次の映画の製作に当たります、スケジュールがあるんで』ってのが本当にメチャメチャ伝わってくる映画なんて今まで見た事なかったから、いい経験になりました。映画に主人公の成長とか、制作側の伝えたいメッセージとか、そんな物は要らないんですよ。変な人が変なセリフを大声で叫ぶ面白いシーンがたくさんあって、佐藤二郎とムロツヨシがベロベロバー!つって変な顔して変なアドリブすれば映画って成り立つしヒットするんだよな。

 

1位 STAND BY ME ドラえもん2

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まあ共同監督ですけど、日本を代表する映画監督つって紹介される人がこういう映画を作ってるって事ですよね。前作からも共通してる所ですけど、この映画ってどこに向かって話が進んでるのかマジで途中で見失うんです。『おばあちゃんに未来の花嫁を見せる』から始まって『未来ののび太を探す』『結婚式を成立させる』ってどんどん問題が発生していって解決に当たる割には、さっきの問題には一切手を付けずに話が進んでいくんです。クリアしないとならない条件がドンドン山積みになっていきながら進んでいく物語だから「えーと、コレは一体なんでこんな事になってるんだっけ…」と脳が思考を諦める所がまあまあありました。

まああとやっぱ、登場人物たちが何を言ってるのかマジで分からない。未来ののび太は結婚式の当日に式から過去にタイムマシンで逃げて「こんな僕じゃしずかさんを幸せにできない…ぼくはダメなヤツだ…」とかカスみたいな事言ってんですけど、その5分後に過去の世界でメチャメチャ楽しそうにジャイアンたちと野球してんですよね。最終的にのび太が自信を取り戻すきっかけは「しずかちゃんたちを中学生とのケンカに巻き込んだけどみんなが守ってくれたから」なんですけど、なんでそれで『自分に自信が出てきた!未来に帰ってしずかちゃんとの結婚式をちゃんとするよ!』になるんだよ。このシーンの合間にお前の脳内で何と何のシナプスが繋がったんだよ。逆に今年一番難解な映画が今作でした。

で、コレで「いや~いい話でしたね!」みたいな感じで菅田将暉のエンディング流れて『ドラ泣き……2』とか自分で言ってんですよ。やっぱここが2020年のワーストって所ですよね。泣かせまっせ~~~~~!!フゥ~~~~~!!ってやってんのは国民的キャラクラーを使った異常者たちのじゃれ合いとクソ男とクソ女の馴れ初めのご紹介なんですよ。もうコレ見て泣くなら角膜にボールペン突っ込んで泣いてた方がまだ有意義だったろ。そいつらドラ泣き2見なくて済むし。

 

 

という事で2020年ワースト映画は「STAND BY ME ドラえもん2」でした。なんで映画館に早送りの機能ないんだよ。2021年も見ていきましょう。

 

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