2016年新作映画ベスト50プラスワースト1 ②

本当にバカなんじゃないの…っていうくらいクソ遅いんですけど、去年見た新作映画のレビュー記事の第2回目です。

前回は48位から31位っていう「ゴミって訳じゃないけどもう見たくないヤツ」が半分くらい占めてる読む方も書く方も何のための文字列なのかよく分からない地獄みたいな第1回だった訳ですけど。

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今回は30位から11位までを供養させてもらう感じです。公開から結構時間経って、レンタルでも相当借り易くなってる作品が結構あると思うので、何かの参考になれば幸いです。家にパソコンが無いんで累計でネットカフェに1万円くらい払ってコレ書いてますからね俺。広辞苑やっと買えた黒人みたいな怪しい文字列を積み重ねて。

 

では30位から。

 

 

30位 スティーブ・ジョブズ

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スティーブ・ジョブズの伝記的映画であれば2013年のアシュトン・カッチャーが主演した作品の方がそういうテイストが強いんだと思うんですけど、よりエンタメしてるこちらの方が個人的には好きですね。今作は構成部分で「忠実に見せる」という作劇方法を選ばなかった分、スティーブ・ジョブズという人間の業績を追いつつも、そこをエンタメとして昇華していて、脚本の巧みさが印象に残りました。

 

 

時代を経ながら、3つの新商品プレゼンの寸前40分を並べた構成に最初は驚いたんですけど、今となってはアップルという会社そのものであったり、共に働いていた同僚たちであったり、彼が生きていた時代と彼との関わり合いを表していくにはこれ以外の方法は考えられなかった気がします。1幕目、2幕目序盤での登場人物たちの一挙手一投足が後々の幕目で彼らの心の移ろいを表す伏線にもなっていて、凄く映画を見ている〜俺〜っていう感じだったんですよね。

もう人生を一度やり直すチャンス、成長するチャンスは、人が生きている限りきっとある、というラストの締め方も胸を打ちました。ダニー・ボイル作品は個人的には「127時間」が好きだったんですけど、ブッチ切りで今作かな、と思える程に傑作でした。

 

 

 

29位 スポットライト 世紀のスクープ

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神父による児童への性的虐待と、その事実を把握していながらも隠蔽を繰り返してきたカトリック協会のスキャンダルに新聞記者たちが挑む、っていう社会派サスペンスっていうんですか。そういうジャンルの映画でした。

 


日本の山奥に住むオタクには遠すぎる話の様に様に思えるあらすじなんですが、段々と物語が進む内に虐待被害者たちの取材を見せてから、「もしかしたら主人公たちの幼少期でもこうなる可能性は多いにあったのかも…」と匂わせる演出が中盤にあるんです。コレで一気に、実はこの物語は俺の人生の中にも、もしかしたら「運がよかった」っていうただ一点で回避出来ただけで、もしかしたらあの角を曲がらなかったら、人生に深い影を落とす様な出来事があったのかもしれない、っていう凄く普遍的な「理不尽で一方的な悪」を描いていた事に気付いて、山奥に住んでる俺にも物語が一気に身近な物に感じられました。


少しずつ、少しずつカトリック協会の闇が暴かれていくっていう描写になっていくんですけど、それを明らかにしていく手段が「とにかく足を使う」っていう、本当にそれだけなんですよ。
色んな所に行って、色んな人と会って、話を聞いて、会議して、また色んな所に行って、色んな人と会って、会議して…っていう地味な作業の繰り返しての果てに、何かとんでもない所に、いつの間にか足を踏み入れつつあったっていう見せ方が本当に上手だし、丁寧に話が進んでいく分この事件の恐ろしさも存分に味わう事が出来て。
物語の着地が「コレで全て解決」という所ではなく、あくまで問題提起に一つに落ち着かせている所にも、すごく好感が持てました。この事件は本当にあった事で、今も世界のどこかで行われている事件なのかもしれなくて、ノンフィクションとして凄く真っ当な在り方である映画だと思います。

 
 
 

28位  アイアムアヒーロー

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ゾンビ映画ってほぼほぼ見た事が無かったんですけど、邦画でここまでゴア描写がキツいアクションエンタメが出来るんだ!って凄く嬉しくなった1本でした。
普通に怖いんですよ。序盤から中盤にかけてまでの日常が少しずつ壊れていく描写が本当に嫌で。大泉洋が彼女の部屋を再び訪れる下りとか、仕事場の玄関から居間の突き当たりまでを主人公の視線を追う形でゆっくりゆっくり見せていくシーンとか、マジで怖かった。


街がゾンビに溢れていくまでの過程を追った前半と、主人公がある地点まで辿りつくまでの後半とで2部構成になっている映画なんですけど、前半終わりと後半終わりとで邦画では見た事が無い絵作りをしていて、クライマックスが複数ある感じなんですよね。
個人的に好きだったのは、やっぱり前半のクライマックスなんですけど。
主人公の生活圏内にドンドン異変が起きてきて、逃げて逃げて逃げた矢先にパッと周りを見たら、もうなんか世界の終わりっぽかった…っていうヤツで。狭い路地の中でカットを切らずにリアルタイムでドンドン人が食われていく描写が入りながら、やっとの事で大きな通りに出れた!と思ったら後ろから更に大物がドン!!みたいな。


多分どこかで編集してるんだと思うんですけど、何が起きてるのか理解できずに呆然と立ちつくしてて食われる人間、家からやっと逃げられた!と思った矢先に扉から出てきた家族に追いつかれて食われる人間、警官に助けを求めに行ったら警官に食われる人間、ゾンビから夢中で逃げていたらトラックに轢かれて死ぬ人間、そういう有象無象の死を主人公のすぐ近くでシームレスにドンドン見せていくんでんです。
前半の違和感が少しずつ少しずつ積み重なって、表面張力ギリギリになった所で、こういう「あと20回見てえ!」みたいな地獄絵図があると、映画としてメチャメチャ引き締まって見えるんですよね。もう2度と見たくないけどもっと見てえ!みたいな。「シン・ゴジラ」の東京破壊シーンもそんな所ありましたけど。もっとミクロの地獄絵図がここにはありました。

 

 

27位 劇場版 響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ

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2期も終わってもう1ヶ月って感じですね。
アニメシリーズ1期を2時間の劇場版として纏めた、所謂総集編っぽいヤツです。
ただ、アニメシリーズでは吹奏楽部の群像劇っぽい所があったと思うんですが、劇場版では久美子と麗奈の関係性の始まりと構築っていう点を中心にしているので、アニメシリーズを鑑賞済みでもまた違った解釈で楽しめる様になっています。
なんなんですかね、アレ。もう何回も見ているのに橋の上での久美子の「もっとうまくなりたーーーい!!」で涙腺が死んじゃうヤツ。あー叫ぶ叫ぶ、ここで叫ぶ、来るよー…でも泣いちゃうヤツ。こんな感じで死を迎えるとしたらメチャメチャ嫌なヤツですね。あー死ぬ死ぬ、俺ここで死ぬ、あー来るよ、3、2、1…で死ぬヤツ。
ただやっぱり総集編なんで、場面転換での説明としてのナレーションや説明台詞が多めだったりするんですが、最大瞬間風速だけでいえば洋画邦画問わずに今年の映画の中でも相当面白かった1本だったと思います。

 

 

26位 ブリッジ・オブ・スパイ

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スピルバーグの最新作です。
公開が去年の1月だったって事もあって、どうしても最近見た映画の方が印象が強くなりがちなんで順位もこんな感じになってしまったんですが、やっぱり傑作だったと思います。スピルバーグ×コーエン兄弟って盤石すぎる布陣ですよね。カカ、セードルフガットゥーゾピルロのダイヤモンド型のミラン全盛期時の中盤編成みたいなね。伝わってますかコレ?


地味な映画だし、アクションも殆ど無いはずなんですけど、最高にハラハラして最後はスカッとして、良い映画見た~楽しかった~って清々しい気分で映画館出ていける様な、そんな映画でした。シリアスな話なんですけど、やっぱりコーエン兄弟だけあって所々笑ってしまう様なシーンもしっかりあって。「ココのコイツの顔見たいな~リアクション見たいな~」っていう所は絶対ちゃんと見せてくれたりしてて、コーエン好き…って再度確認しました。

 


後はやっぱり「ざまあみろ!!」感が良いんですよね、この映画。序盤でトム・ハンクスが電車内でロシアスパイの担当弁護士だったって事で、明からさまに乗客から侮蔑の視線を向けられるんですけど、終盤に同じ様な構図、同じ様なシチュエーションで、今度は180度違う態度を周囲の人間にされる感じとか。ありがちなんだけれど、こういうの1個あるだけで映画を見てる感じがしてくるというか。
もう少し詳しいレビューは以前書いているので気になる人はそっちも見てもらいたいんですけど、とにかく満足度の高い1本であった事は間違いないです。1月公開だともうレンタルショップでも旧作落ちしてると思うんで、迷ったら是非。

 

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25位 君の名は。

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新開誠のベストアルバムみたいな映画でしたね。
イヤ、でももう良くないですか?この映画。もう何か皆見てるし、Twitterで感想書いて4Pの漫画書いてるし、俺の感想なんかいらないでしょ?この順位なのって今年はアニメ映画で面白かったのが結構あったんでっていうのもあるんですけど、友達が沢山いる映画っていうのもあるし。俺が言わなくても…みたいな所もちょっとあって。凄い好きですけどね。

 

 

24位 レヴェナント 蘇えりし者

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去年のアカデミー賞受賞作ですね。「タイタニックがディカプリオの助演男優賞だけノミネートも無かったっていう因縁がありましたから、本人にとっては十数年ぶりに借りを返したみたいな感じなんですかね。


色んな風に読み取れる作品だと思うんですけど、個人的には「水」とか「循環」が凄く印象的に感じた映画でした。最初のカットそのものが流れ行く水だったと思うんですけど、水って延々と循環していく物じゃないですか。川から流れ、海まで辿り着いて、また雲となって川から流れるっていう。この作品では多くの死者が出るし、多くの殺人が行われるんですけど、生まれ、育ち、死に絶え、そしてまた地に帰っていくっていう大きな大きな循環の中には人間ももちろん含まれていて、その循環の中には人間の善悪は全く関係なく、平等に降り注いでいくっていう残酷だけど真っ当なルールがあって

 


思えば前作の「バードマン」も、メチャメチャ特殊な映画で、見た人によって受け取り方が全然違う作品だったと思うんですけど、「表現をする者と表現を受け取る者のズレ」っていう、人間には絶対に抗えない事象についての話なのかなと個人的には思っているんですよ。それを考えれば現代劇と伝記映画っていう前作と今作で全く異なる舞台においても、描いてる事には一貫性を感じるんです。しかもそれについて「諦め」を描く事は絶対にしないっていうのが、俺が「バードマン」も今作も好きになった理由でもあるんですけど。156分っていう長さも「いつの間にか遠い所まで来たんだな…」みたいな果てしなさがあったし、必要な長さだったのかなとも思うんですよね。

 

 

23位 サウルの息子

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ホロコースト物です。
ユダヤ人の大虐殺が行われていた戦時中に、主人公はホロコーストガス室で「ゾンダーコマンド」と呼ばれるガス室の掃除人として働かされています。機密を漏洩させない為、主人公もいつかは殺される運命にあるんですが、ある日死体の中に自分の息子を見つけ、せめて神父を呼んで正式に埋葬させてやりたいっていう事で、敷地内を右往左往するというのが本筋なんですがとにかく映る情景がことごとく地獄なんです。地獄巡り体感型POV映画って感じなんですが。


撮り方が凄く独特な作品でもあるんです。カメラが主人公の後ろ側に回って肩越しに対象物を見せていく、という撮り方だけでほぼ見せていくんです。主人公の身から近い物に関しては何とか画面に映るんですが、少しでも遠い所にある対象物に関してはピントを合わせないし、俯瞰する様なショットもほぼ無い。視野を狭めるという事で、物語への没入感、緊張感の持続、見ようとする観客たちの想像力を刺激したりっていう狙いがあると思うんですけど、それ以上に「主人公が意識から外していて、もう見ようともしていない物」という演出にもなってるんです。


足元には大量の裸の死体があって、吐瀉物がブチまけられていて、ただ何十人何百人の叫び声だけはどこからか聞こえてきて…っていうのを、他の登場人物の目線で物語を語ったり、フラッシュバック的に回想シーンを入れたりといった「映画的な見せ方」を選択していないという事で、主人公の擦り減ってしまった精神を語らずにして描いてしまってるんですよね。

ボヤけたピントの向こう側でいつ誰がどのタイミングで動くのかとか、何を写して何を写さないべきなのかとか、撮る側のリテラシーの高さが伺えると共に、撮影がマジで神ががってる作品だと思います。

主人公の取る行動が無責任すぎて物語に乗っていけないっていう所もあるんですよ。全編に渡ってあまりに独善的過ぎるし、100パーセントコイツのせいで死人も出てるし。物語で語られてない所で酷い目にあった人もコイツのせいでメチャメチャいると思うんです。ただ、人間としてどうしても守らなければならない一線をその姿から感じるというか「人間辞めたくねえ」みたいなのが切実に伝わってきて、地獄の中に1ミクロンの希望が見えるっていうか。本当に1ミクロンなんですけど。「ハー地獄」っていうため息が2億回出た107分でした。

 

 

22位 葛城事件

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気持ち悪い映画なんですよ。登場人物の中に1人も好きになれる人がなくて、救いが無くて、只々最後まで暗い映画なんです。通り魔殺人の犯人家族の話ではあるんですが、明らかに秋葉原の通り魔殺人をモチーフにしてるような所があって。服装とかモロだったし。
家長として一国一城の主でありつづけたいっていう、もう呪いくらいになってる強迫観念に囚われ続けた三浦友和が本当に良くて、「ヘイトフル・エイト」のサミュエル・L・ジャクソンくらいの三浦友和オンザステージ感がありました。

 


こういう「父親というのはかくあるべき」みたいなのの暴走と破滅って、俺はもう自分の父親を連想せざるを得ないんですよ。まあ借金作って母に離婚させられて以来もう10年くらい会ってないっていう、どこにでもある話なんですけど。父は父なりに一家の長として虚勢を張るじゃないですけど、身の丈以上の事をやり切ろうとしていた部分もあったのかなと思う様な年齢に、俺ももうなっていて。

家族がドンドン荒んでいく中で、三浦友和の奥さん役の南果歩に「なんでこんな所まで来ちゃったんだろ」みたいなセリフがあるんですけど、もう他人事とはちっとも思えないんです。いつの間に父は家族っていう入れ物で生活する事を諦めたんだろうとか、なんで俺は無関心を装って見て見ぬフリを続けてきたんだろう家族なのにとか。考えてもどうしようも無い事ばっかりが浮かんでは消えていくんですけど。

 


劇中でも父から一旦逃げて、母が借りたアパートの一室で息子と他愛無い話をしている合間だけは「これから何とか生きていこうね…」みたいな希望の兆しが見えて、文字通り部屋の中に少しずつ少しずつ光が差し込んで来て…っていう中で、部屋を突き止めた父が登場した途端に始まるある演出とか、もうなんか「辞めろ!!!!!」って感じですよ。本当に。メチャメチャ好きな映画だけど、もう2度と見たくないっていうか。
今年の邦画は面白いのが沢山あったんですけど、コレを筆頭に「もう見れない…見たく無い…」っていうテンションになる事がまた多かったですね。嫌な所を抉られて帰るっていう。凄い好きなんですけどね、コレも。絶対見て損は無いんです。

 

 

21位 ロスト・バケーション

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美女vsサメって聞くと「アー」って感じのジャンルムービーかと思うんですけど、「どうせサメがドンドン人を食い殺していく中で美女がとんでもない方法でサメを爆裂四散させるんでしょ?」では収まらない魅力ある映画だったと思います。美女がとんでもない方法でサメを爆裂四散させる事はさせるんですけど。


いきなりこの映画ってPOVでサメに喰われていく映像から始まるんですよ。「イントゥ・ザ・ストーム」ってディザスタームービーが最近ありましたけど、ああいう巻き込まれつつある死につつある人間を一人称視点で、しかも「何故この映像は一人称視点で観客たちが見る事が出来るのか」を自然な描写で取り入れるのってもう定番になってますよね。「コイツに食われて死にたくさな」っていうか。「こういう死に方だけは勘弁してほしいよね…」みたいなのが3分くらい続くの本当にキツくて怖くて。
岸は目の前なのに…っていうシチュエーションも歯痒くて凄く良かった。嫌な見せ方をするんですよ、ああもうダメだ…神様!お願い!って視線を遠くに向けても「やっぱり誰もいない」っていう単純な目線の移動にとんでもない絶望感があって。撮り方、特に位置関係の見せ方がメチャメチャ上手かったです。


主演が上手いっていうのも勿論あるんですけど、「今にも満潮で沈みそうな岩の上で知恵を絞る」と「その岩の上からサメと格闘しながら岸へ助けを求めようとする」っていうフェイズの切り替えのテンポが良い事と、フェイズが切り替わる毎に「生き延びる為」っていう目的に直結してる事件がちゃんと毎回発生するんで、物語への興味がずっと続くんですよね。主人公が腕に巻いた時計のデジタル表示で「満潮まであと◯時間」っていう死亡条件をいちいち提示してくるのも、親切設計プラス緊張感っていうか。
この映画って100分も無いんですよ。それが劇中の主人公の命のタイムリミットの短さともリンクしていて、見やすいプラスアルファでその他諸々っていう、上手く設計された1本になってると思います。 単純に「医学の知識のある人間が助けを呼べない状況でサメに負傷させられた時に一体どうするか」っていう所で見たりしても普通に面白かったりするんで。

 

 

20位 シビル・ウォー キャプテン・アメリカ

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今のアクション映画の最高峰で最先端を行ってるのがマーベルの新作だと思ってます。しかもそれを毎回毎回更新しちゃってるっていう。
物語はいつもの感じなんですよ。もうお前ら何回自分で自分のケツ拭けなかった話するんだっていう感じで。ここまでずっと足し算足し算でシリーズが続いてるんで、もうそろそろ限界が来てもいい頃だとは思うんですけど、でもやっぱり期待せざるを得ないですよね。「キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー」くらいから心配してるんですけど、でもマジで何作もこれからの映画史に残るであろうアクションシーン作っちゃってますし。


空港のシーンの一連の流れとか、もう映画館で声を出せない事をこんなに惜しく思った事は無かったですよ。もう本当に楽しくて。あそこだけ応援上映してほしい。「んなバカな!!」って笑いながら生搾りグレープフルーツの飲みたさ。
「正義とは何か」みたいな所に序盤の流れから行くのかな?と思いきや、完全にエンタメに持っていってくれた所とかも凄く好きで。こういう所がDCユニバースとは違う所なんだよなって感じです。

 

 

19位 SPY/スパイ

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題名通りにスパイ映画なんですけど、主人公が「そこそこ動けるデブのおばさん」っていう、コメディ色かなり強めの映画でした。
主演がメリッサ・マッカーシージュード・ロウ、ジェイソン・ステイサムが脇を固めてるっていう面子的にも相当豪華だったりして、DVDスルーだったのが不思議なくらいでした。


とにかく手数がメチャメチャ多いんですよ。メリッサ・マッカーシーの見てくれからして面白いっていうのはあるんですけど、出てくる度に問題を大きくして帰ってくだけのステイサムの使えなさとか、「えっ、こんな所も弄ってくるの!?」っていうすっごい細かい所の小ネタとか。太ったおばさんに太ったおばさんの変装させる下りとか本当にバカで面白かった。数えてないから分からないですけど体感で1分に1回くらいのペースで笑かしてくるんで、凄く見応えがあるんですよね。


ただ、俺がこの映画好きなのが、そういうコメディシーンのとんでもない手数の多さと並行して、意外にちゃんとスパイ映画してるっていう所なんですよね。序盤のオペレーター目線からエージェントの仕事を見せるっていう演出も結構新鮮で良かったですし、魅力あるキャラクターにコメディさせながら、話がドンドン進んで行くんでそのスピードのまま緊迫感のあるラストまで持っていってくれるんですよね。もう見てる内にキャラクターに愛着が付いてしまって最後の最後まで凄く楽しく見られたし。頑張れ!って言いましたもん俺。見てて。俺が「がんばえー!!」って叫ぶのはプリキュアでなくて太ったおばさんにだったんだね…
スパイ映画として普通に作れば結構面白い作りになってるっていう所に、物語の進行を邪魔をしないコメディシーンがバンバン入ってきてる感じがあって、「見やすさ」と「興味の持続」を両立させていたんじゃないかなと思います。監督のポール・フェイグとメリッサ・マッカーシーのコンビで今年は「ゴーストバスターズ」もありましたけど、個人的にはこっちの方が断然好みでした。

 

 

 

18位 デッドプール

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下ネタありゴア描写ありメタネタありっていうかなり規格外のアメコミなんですけど、蓋を開けてみれば凄く真っ当な作りをしていて、とにかく「見やすさ」を第一に考えられた映画になっていたと思います。


下ネタメタネタってまあ当然面白いし好きなんですけど、あんまり乱発すると物語の根幹がグラッグラになりがちじゃないですか。話の運びやテンポがどうしても崩れるし。今作も第4の壁っていうんですか。それを意識したキャラクターなんですけど、デッドプールさんは。ただ、それが作り手側が本当に気を使っていて、物語の邪魔になるどころかドンドンドンドンスピードアップさせていく要因にまで昇華させてしまっているんですよ。


それがその、デッドプールっていう底抜けに明るくてどんな時にも茶化したりふざけたりするキャラクターが、とんでもなく不幸な生い立ちを背負っていてなんとか生きていく為に、自分を守るが故のおふざけである、っていう事が段々と明らかにされていくんですね。ここでちゃんとデッドプールの下ネタメタネタありのキャラクター像と物語の根幹とが凄く上手に相互関係にさせていて、終盤までの見やすさを保証してくれているんですよね。


あと、ライアン・レイノルズ力(ライアン・レイノルズぢから)ですよね、やっぱり。かなりアドリブも多めでやってたって聞きますし、彼の俳優人生の山あり谷ありを考えると、もうデッドプールはライアン・レイノルズそのものとしか考えられないんすよね。ロッキーとスタローンがもう完全に同化してる様に。「レスラー」っていうミッキー・ロークの映画もありましたけど、ああいう実像である俳優と虚像である映画の登場人物が映画の中で完全に一体になったっていうのを見ると、映画でしか出来ない表現を見た気がして、凄く胸を打ちますよね。
あとは、上映時間も短めで本当にテンポ良くドンドン進んでいくんで、しかもそれが心地よいスピード感なんですよ。「見やすさ」だけで言えば、2016年の新作の中では個人的にはトップだったかなと思います

 

 

17位 ルーム

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撮り方がマジで上手いんですよね。
何年も監禁されていた親子が脱出し、外の世界に触れていくっていう作品なんですけど、狭い空間を広く見せるっていう「撮る技術」を「主人公の価値観の変化」っていう所に組み込んでしまってるっていうのでもう天才的だと思うんですけど。


監禁からの脱出って聞くと、アクションやスリラーっぽい感じのジャンル映画を連想するし、俺も見る前はそういう部分を期待していたんですけど、見た後に思ったのがこの作品が持つ普遍性みたいな所で。「異物と触れ合う」ってどんな人間でも怖いじゃないですか。そこには自分とは違う他者があって、文化があって。
この映画って本当に後半以降は淡々と静かに進んでいくんですけど、主人公は産まれた時から監禁されていたから、眼に映る物全ては異物であって、その異物との接触を何度も何度も繰り返し見せていくんですね。


そこには勿論映画なんで、自分を愛してくれる人、自分を受け入れてくれる人を最終的には描いていくっていう形にはなるんですけど、俺がこの映画の好きな所って、他者の目線から見た異物、つまり「自分(主人公)」への目線を凄く丁寧に描いてる所なんです。そこには付き合い方に思い悩む人もいるし、何とか対話を積み重ねようとする人もいるし、頭から存在自体を拒む人もいて。
『主人公たちがどうやって外の世界に溶け込んでいくのか?』が本筋ではあるんですけど、「異物をどう受け入れるか」を、逆に主人公に向けた目線として物語に組み込んでいくっていう所で外の世界と触れ合うっていうテーマが凄く多角的に語られていたと思います。
誰にとってもこの世界は異物だらけであるけれど、思ってるよりもずっと世界は生きやすい所なんだよ、っていうのを、静かに上品に見せていくこの映画がもう堪らなく好きですね。「あの部屋に帰りたいんだよ~」って泣く主人公の男の子とかさ、もうそんなこと言うなよ~って俺まで泣けてくるんですよ。髪長い美少年だし。最高ですよ。

 

 

16位 ちはやふる 上の句、下の句

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メチャメチャ面白かったです。広瀬すずが本当に良くて実写にするにはちょっとキツそうなコメディ描写も、何故か広瀬すずだと違和感があんまり無かったりするんですよね。ボディバランスの強さですよね。そういう。
こういうのはもう、その俳優にしか持てない天性の物なんだと思うんで、広瀬すずがこれから出る作品は出来る限りチェックしたいな…と思わせる作品でした。「四月は君の嘘」は見てないんですけど。


青春モノと恋愛モノかと思いきや、結構熱めなスポ根モノだったりするんですよ。青春恋愛っていう要素は勿論あるんですけど、何故主人公たちは勝つ事が出来たのか?っていう、一番大事なロジックの部分がちゃんと作り込んであるんで物語にもドンドン乗っていけるし、説得力もあるし、一番の見せ場で空滑りしていない。
しかも主人公ではない、脇役たちの所謂「持たざる者」にもしっかりスポットライトを当ててる所も俺は本当に好きで、「勝ちたい理由」が彼らの中で少しずつ構築されいくその過程が、とにかく熱い。結構食わず嫌いで見ないっていう人が多い作品だと思うんですけど、特にこの「上の句」は青春映画として名を残す作品になっていくと思うので、是非見てほしいです。レンタルショップでももう出てますからね。

 

 

 

15位 映画 聲の形

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いや、もうね俺が何回「硝子!!!」って今年叫んだと思ってんですかって事ですよ。本当に。硝子!!!!!お前…本当に…硝子!!!!!!!!!


いじめと障害を描いた作品と思われがちだと思うし、そういう要素は勿論確かにあるんですけど、こう何て言うんですか。「俺」と「他者」との関係性ってどういう所に着地していくんだっていう、コミュニケーションとはなんぞや?みたいな所にまで言及していて、単純にコレはこういう映画です。とは言えない作品にまでなっていると思います。


本当、面白かったし見て欲しいんで、出来るだけネタバレをしない様に書きますけど、俺が一番好きだったのは原作の最終話よりも若干前の話の落とし所を、今作のラストシーンに持ってきた所なんですよ。アレって石田が自分っていう存在と他者っていう物の「分かりあえなさ」を受け入れたっていう事だと個人的には思っていて。1人の少年が世界を生き抜く為の自分だけのやり方を見つけたっていうんですか。そういう風な終わり方に思えて、彼は彼なりに子供である事を今辞めたんだなと思えて。ある種の「青春の終わり」を感じさせるラストショットが、嬉しくもあり悲しくもありっていう凄く命名し難い気持ちにさせてくれたんですけど。


ただやっぱり、耳が聞こえようが聞こえまいが、他者の声っていうのは凄く遠くて難しくて、他者の心の内に他者の声が響くなんてのは途轍もなく果てしない事なんだと打ちのめされると同時に、だからこそ、その声を聞く事の尊さっていうんですか。俺たち分かりあえる日は来ないかもしれないけど、でもなんとか手を繋いでやっていこうやっていうさ、大事にしなければならない何かを見た気になった映画でした。


演出もメチャメチャ良いんですよ。仲間と喧嘩別れした後に西宮とのデートですっ転んだ後に差し伸べられた手を掴もうとすると、逆光で陰になった西宮の姿とかさ。「あっ、もう彼女の心はここからは届かない所に行ってしまった…」っていう違和感絶望感溢れる素晴らしいカットだったと思います。音楽も最高ですしね。西宮の聴覚をモチーフにしたノイズ混じりの劇盤は本当に必聴ですよ。もうなんか新しい事だらけで戸惑うんだよこの映画。マジで。


あとコレだけは言っておきたいんですけど、俺この映画長野の映画館まで車で片道1時間かけて通って見たんですよ。そしたら後ろの席にいる「家の方針で中学校行ってません」みたいな4人がもう上映時間130分の内の260分ずっっっっっっと喋ってるんですよ。良いシーンあると携帯で写真撮ってるしさ。もうマジでこういうバカがいるから映画館離れが進むんだよ。もう映画館は観客の首に一定のデシベル以上の音量で喋ると爆発する首輪とかを全員に付けて下さい。お願いします。

 

 

14位 ズートピア

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まずもう最初の15分ですよね。人形劇で作中内の世界観を語りつつ、主人公の生い立ちを見せつつ、そして主人公が大人になって都会に出ていくて、っていう過程で、電車の車窓から「多様性のある世界」を魅力たっぷりのビジュアルで次々と見せていくっていう序盤の15分。ここでもうガッチリ心が掴まれちゃうんですよね。俺の「序盤の15分最高賞」の受賞が決定しましたよね、ここで。去年は「海街diary綾瀬はるかが一緒に暮らす事を提案した時にかなり食い気味に『行きます!』って答える広瀬すずだったんですけど、もう今年は完全にズートピアです。最高。


ただ、その多様性の在り方を主人公たちが見て、感じて、それで出した答えって「自己と他者は違う」っていう結論だったじゃないですか。私とあなたは違う存在で分かりあえないかもしれないけど、でもだからこそ私たちならそれを認めあって暮らしていく事は出来んだろ!っていう、違う存在であるからこそ多様性は維持できるんじゃないか、みたいな所に着地したのが、本当に尊い映画になったな~っていう感じでしたね。
ニンジンペンの使い方とか最高だったし、ナマケモノのキャラクターの強烈さとか最高だったし。あの毛穴一本一本まで見えそうな細かさとか、笑う時の顔の筋肉の動きとか、CGも本当に凄かった。

 

 

13位 ハドソン川の奇跡

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イーストウッド、良いっすよね~~~~~~~。イーストウッドは良い!良い!俺がどれだけイーストウッド好きだか皆さん知ってます?「グラン・トリノ」とかもう絶対生涯オールベストに入る1本だし、好き過ぎて卒論をイーストウッド映画におけるナンヤラ観とか何とかにしたくらいなんですけど。


この作品もね、本当に良い映画なんですよ。
実際にあった飛行機事故を題材にしているんですけど、まず演出の巧みさですよね。ハドソン川への不時着って、離陸してから本の十数分の出来事だったから再現するにしても、映画にしてはどうしても短いシークエンスになってしまう訳じゃないですか。そこを機長目線、乗客目線、オペレーター目線、救助に当たった隊員目線と色んな角度を付ける事で、物語の骨組みをドンドン強固にしていくんです。ただ、本作は終盤から法廷モノの要素がちょっと入ってくるんですけど、事件の本質に当たる部分は最後の最後まで見せないし、しかもその不自然さには全く気持ち悪さを感じないっていう。


世界的に有名なニュースなんで、救助される事も、奇跡的に死者も出なかったっていうのも知ってはいるのに、物語の骨組みというか土壌が凄くしっかりしてるんで、不時着に成功して病院で「死者はいなかったよ」って報告を受けた時には機長と一緒に俺も「良かった……」って凄く肩の力が抜けたんですよね。
そういう色んな角度からこの事件を反芻するっていう演出を通してに気付くのは全員が全員「やるべき事を一生懸命やった」っていう事で。当たり前の様に事に思えるんですけど、でもそれに尽きるんですよ。コレは「オデッセイ」とかにも通じるですが、1人1人の力は小さいけれど、それが積みさなって協力し合う事で大きな事を成し遂げるっていう過程をこんなに丁寧に見せられると、やっぱ感動しますよね。

 

もうね、良い所ばっかりあるんですよ、この映画。機長の鋭い目つきだけが暗闇の中でブワっと浮かび上がる最初のカットとか光と闇のクッキリした撮り方が、完全にイーストウッド映画っぽくてここ大好きだし、「もし着地に失敗して街に飛行機が墜落していたら…」っていうフラッシュバックも段々と少しずつ少しずつ飛行機が機長のいるビルに向かっていく描写とかマジで最高に怖かったし、あと墜落を確信したオペレーターの流す涙のタイミングとかね。もう本当、「世界で一番信頼できる男、イーストウッドって感じですよマジで。イーストウッドNHKの集金に来たらBS分も喜んで払いますよ。俺は。それくらいの信用度ですね。

 

 

12位 ケンとカズ

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主演ふたりの出で立ちがメチャメチャ格好いいんですよ。タイトルがバンと出た時の主演ふたりの立ち姿だけで「この映画絶対面白い!」って確信するし、実際面白いし。ジャンルとしてはノワールになると思うんですけど、「ヒメアノ~ル」しかり「葛城事件」しかり、今年の邦画、特に犯罪映画は豊作だらけでした。未だに洋画しか見たくないとか、邦画は面白くないの多いとか言ってる人間はマジで映画見てないし映画館にも行ってないのバラしてるだけなんで、せめて挙げた3本くらい見てから邦画はどうとか言ってほしいんですよ。邦画は食わず嫌いで見ないっていう人の価値観が絶対に変わる作品が今ドンドン出てきてると思うんで。


編集が凄く好きなんですよね。主人公が覚せい剤の売人っていう立場なんで、どうしても雰囲気としては重くなりがちなんですけど、序盤から中盤にかけてコミカルなシーンも多くて笑える所もありつつ、そういう所でキャラクター描写をドンドン積み重ねていくから感情移入して見られるし。
この映画ってモノローグを恐らく1個も使っていなくて、極力キャラクターの心情を台詞にしないっていう作劇を取ってるんですね。そこで「台詞にしない」という作劇を取る事で、逆にキャラクター自身も劇中で気付いていなかった感情が観客だけに伝わってくるっていうシーンがあって、そこが凄く胸を打って。「語らない」という事こそが、物語を雄弁に語っているんですよ。


浦安で撮られている作品なんですけど、淡々と動いていく物語の中に、小さな犯罪の積み重ねがいつの間にか大事になっていく過程が本当に朧げで今にも消えてしまいそうな希望の中で語られていく所とか、映画を見ている気が全くしないんですよね。俺の街にもケンとカズがいそうな感じがしてくるんですよ。終わりのない地獄から何とか抜け出そうとする2人の悲しさとか儚さとか、そういうの含めて全部が愛おしい作品です。

 

 

11位 シング・ストリート 未来へのうた

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映画館で見て本当に良かった作品でした。

過去作「ONCE」「はじまりのうた」とは違って、主人公のスキルがゼロから始まる作品なんですけど、それだけに「始めて作った詩が音楽になった瞬間」のシークエンスがメチャメチャ感動的に思えるんですよね。
主人公の周りには誰かの勝手な都合だらけでどうにもならない事ばかりが巻き起こるんですけど、でも音楽をやってる合間だけは何も考えなくてよくて、ここでは無い何処かへ行けて…っていうのが、まず主人公たちバンドが演奏するオリジナルの楽曲が凄く良いという所で、そこにも説得力が出てきて。「夢を持つこと」「芸術を生み出すこと」を死ぬまで信じ続けるのであろう少年少女たちの傑作ジュブナイルだったと思います。


あとは、「芸術が産まれる瞬間」の切り取り方ですよね。主人公たちは劇中で、自分たちで作った曲を好きなバンドの音楽っぽくする為に何とか試行錯誤するシーンがあるんですけど、そこに「音楽をやる醍醐味」に限らず、俺たちが何かに憧れて何かを作ろうとするっていう創作意欲の原点みたいな物を見た気がします。
「桐島、部活辞めるってよ」っていう、俺が凄く好きな映画があるんですけど、劇中に「なんで金にもならないし将来にも繋がらないのに映画なんか撮ってるの?」っていう問いかけがあるんですよ。何の為に好きな事やってるの?っていうか「好き」って何?っていう。「桐島」でもその答えは凄く胸を打つ形で用意されているんですけど、この映画ではまた別のアプローチでこの問いかけに答えている様な気がしていて。金にもならないかもしれない、何の腹の足しにもならないかもしれない、だけれどもそれでも「芸術」っていうのを死ぬまで信じ続け、追い求めていくのであろう少年少女の話として、メチャメチャ好きな映画になりました。

 

 こっちでも感想を書いていたりしてます。

askicks1248.hatenablog.com

 

 

 

という事で11位から30位までの発表でした。
一応順位なんか付けてますけど、この辺のヤツ、特に18位の「デッドプール」くらいより上のは1位でもいいんですよ、マジで。予め順位付けて書いてるのに、未だにどうしようどうしようって悩んでましたからね。そうしてる合間にもネットカフェでの使用料金はドンドン加算されているんですけど。お前らいい加減にしろよ。オイ。
 
 
次回は後編ということで、いよいよベスト10とワースト3の発表です。明日には更新できればと思っているので、よろしくお願いします。