こういう時だけ「鉄板を磨いていてよかった」と染み染み思う。

今年も雪が降ってきた。

私が住むのは国内でも降雪量ランキングで毎年上位に位置する様な土地なので、「降る」というよりかは「積もる」の方が近い。もうすでに30cm程は積もっているし、コレを書いている今も降ってる。今日明日にかけて降り続けるそうだから、50cmくらいの降雪になるかもしれない。近所のコンビニに行くだけでも死の覚悟を決め込まないとならない数ヶ月が遂にやってきてしまった。

 

雪で軟禁状態になる前にと、久々に本屋で買い物をする。恩田陸『蜂蜜と遠雷』 西川美和永い言い訳吉村昭羆嵐朝井リョウ『何者』 竹宮ゆゆこ『知らない映画のサントラを聞く』、それと『ミステリーズ!!』と『野性時代』の今月号。

漫画も買うつもりだったけど、予算3000円程に抑えるつもりが3倍近い出費になってしまったので断念した。そうえいばまだワールドトリガーのオフィシャルブックを買えていない。週刊連載の単行本はちょっと遅れるとドンドン新刊が出ていくのであっという間に置いてけぼりになる。2ヶ月ほど通っていたPC講座の試験が今週なのに、こんな事をしているから全く勉強できていない。

 

 

いとうせいこう『想像ラジオ』を読み終える。映画鑑賞年間150本を諦めつつあるので、逃避で本を読む時間が増えている。風呂場でも本を読む事が多いんだけど、深夜2時に吹雪で窓ガラスがバタバタと叩かれる中で一人風呂場で読んでいると、意外とゾワっとするシーンが多くて、風呂からなかなか出られなくなてしまう。「風呂から出られなくなったのはさっき見た『てにおはっ!2』のローション風呂のCGを思い出してメチャメチャに勃起してしまったからかな?」と思った読者の方。違います。怖くなったからです。死者を尊びながら恐れも抱くっていう、生者として持つべき死者との距離感が感じられる良い本だった。

Twitterのフォロワーに送ってもらった本をようやく読み始める。こういう時だけ「鉄板を磨いていてよかった」と染み染み思う。 

 

想像ラジオ (河出文庫)

想像ラジオ (河出文庫)