9月に見た映画のまとめです。

9月に見た映画のまとめです。

今月はペルソナ5ばっかりやっていたのであまり本数は見られていないのですが、鑑賞順に記録用としてザッと書いていく感じにしたいと思います。最近物忘れが酷くて、自分の言った事も相手の言った事もさっぱり覚えられないので「先月見た映画をさっぱり忘れている」という事を自覚してしまうのが若干怖いのですが、俺は日本語覚えたての黒人なんで仕方ないんです。ペニスケースの鋭さで「コイツ、俺より“ヤる”な…」と身構える部族に生まれたので、仕方ないんです。

 

 

君の名は。

f:id:askicks1248:20161022135633j:plain

解説

雲のむこう、約束の場所」「秒速5センチメートル」など、男女の心の機微を美しい風景描写とともに繊細に描き出すアニメーション作品を手がけ、国内外から注目を集める新海誠監督が、前作「言の葉の庭」から3年ぶりに送り出すオリジナル長編アニメ。「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」などの作品で知られ、新海監督とはCMでタッグを組んだこともある田中将賀がキャラクターデザインを手がけ、「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」などスタジオジブリ作品に数多く携わってきた安藤雅司が作画監督。主題歌を含む音楽を、人気ロックバンドの「RADWIMPS」が担当した。

 

eiga.com

 

いきなりなんですけど、この作品の感想とかもうよくないですか?俺が書くって言ったんですけど、みんなが面白いって言ってる映画を俺が「イヤー面白かったね」と書く、一体ここに何の意味があるんだ?っていうか誰だお前?名を名乗れ名をよ。いや、メチャメチャ面白かったですけど。

新海作品の集大成みたいな感じでしたね。とにかくテンポが良くて見やすいし、新海作品の真骨頂センチメンタルなモノローグ、略してセンチローグもかなり抑えめで。過剰なセンチローグ、略してーグも嫌いではないんですけど『雲のむこう、約束の場所』の「あの時の輝きは、もう俺は失ってしまった…」みたいなモノローグをさ、自転車を押しながら女と下校する吉岡秀隆声の高校生にされると『お前だけは絶対殺す!!』ってなるんですけどね。俺は20代後半の成人男性なんだぞこの野郎。一番近いセブンイレブンまで車で10分の山に暮らしてんだぞコラ。

 

f:id:askicks1248:20161022142512j:plain

俺は誰なんだろう…?

 

っていうか個人的に腹立つのは、俺の職場に映画好きで公開日に君の名は。見に言った先輩がいて、当初は大絶賛してたんですけど、興行収入100億突破!ってニュースが流れた途端に「100億稼げるほどの映画ではないよね」とか言い出したんですよ。何だお前は。オイ。何なんだお前は。口噛み酒作らされてお前の酒瓶から未知の病原菌検出されてろ。

まあ、でもあの、俺はマーベル作品の最新作が今現在で作られてるアクション映画の技術的な面での「今現在で人間が作れる限界」だと思ってるんですけど、「君の名は。」は、アニメーション技術における2016年現時点での人間の限界なんじゃないかなと思います。

 

 

デス・プルーフ in グラインドハウス

f:id:askicks1248:20161022140020j:plain

解説

鬼才Q・タランティーノ監督が、殺人鬼とセクシー美女軍団の激闘をカーアクション満載で描いたスラッシャー・ムービー。テキサスの人気女性DJジャングル・ジュリアは、女友達と一緒にお気に入りのバーを訪れる。しかし彼女たちの背後には、車を凶器に美女を狙う恐ろしい殺人鬼スタントマン・マイクが忍び寄っていた。それから14カ月後、今度はスタントウーマンのゾーイたちがマイクの標的となるが……。

eiga.com

どういう映画かって聞かれたらカート・ラッセルが若い女何人も嬉しそうに轢き殺した数ヶ月後に若い女にボコボコに殴られて半殺しにされるっていう映画。っていう「それ面白いの?」と絶対なるあらすじなんですけど、コレがメチャメチャ面白いんですよ。

スタントなしのカーアクションとかも凄いんですけど(そもそもその女優の本業がスタントマンなんですけど)、やっぱり撮り方、演出がマジで好きですね。第1幕と第2幕、つまりカート・ラッセルが「女をボコボコにするエピソード」と「カート・ラッセルが女にボコボコにされるエピソード」でこの映画は成り立っているんです。

まず、タランティーノ作品に共通してるのは「タランティーノが好きで見ていた映画、そしてその映画が上映されていた時代の雰囲気の再現」みたいな所にあると思います。(ヘイトフル・エイトとかもう古すぎてどこにもそんな設備無いのに70mmで撮ってるし)

 

f:id:askicks1248:20161022142021j:plain

全編に渡ってこういうテンションです

 

第1幕は特にその要素が強いです。エロいシーンは冗長だし、ゴア描写はマジでキツいし唐突だし、「違う角度で見てみましょう」って感じで何度も女の人体バラバラシーンがリプレイが流れるしで、特にタランティーノの「俺こんなんメッチャ好きなんすわ…」みたいなのが詰まりに詰まったエピソードになっています。この第1幕も俺は好きなんですけど。

 

で、第2幕。ここにあるのは「そういう時代の映画は確かにマジで好きだし大事にしていきたい財産だけど、それを踏まえた上でこれからの時代に即した映画も撮っていく必要はあるよね」っていう、タランティーノの傾向と対策の提示なんすよね。

これまで第Ⅰ幕でのノイズやフィルムの擦り切れ、白黒で見せていた「俺の好きだった時代」の編集を施していた映像が、第2幕に入って数分でパッと今っぽい撮り方に変わるんです。ここからがこの映画の醍醐味というか、肝になるパートになっていて、何が起こるのかっていうと、まあ只のマッチポンプなんですけど。

ただその、昔ながらのゴミみたいな映画に大量に出てきた得体の知れない人殺しを、フルカラーの見やすい映像と今っぽい撮り方でもって、しかも「女」にボコボコにさせるっていうのは、まあ溜飲は下がりますよね。そこに作家性を見るっていうかさ…映画を見るっていう意味はここにあったんだなっていうかさ…。

 

 

星を追う子ども 

f:id:askicks1248:20161022140032j:plain

解説

ほしのこえ」「雲のむこう、約束の場所」など繊細な心理描写と緻密な映像美で知られるアニメーション作家・新海誠が、「秒速5センチメートル」以来5年ぶりに手がけたオリジナル長編作。少女アスナが父の形見の鉱石ラジオで聞いた不思議な音楽をきっかけに、大冒険へと旅立つ姿を描くジュブナイルアニメ。美術監督の丹治匠、音楽の天門ら新海作品を支えるおなじみのスタッフが集う。

eiga.com

君の名は。の公開に合わせて急いでレンタルショップで借りて見たヤツです。

っていうか今俺レンタルショップで働いてるんですけど、ここ1ヶ月くらいずっと新海作品は全部貸出中で在庫全くないんですよ。この前ハドソン川の奇跡なんか公開週のメンズデーで見に行った時なんか俺含めてお客さん10人もいなかったのに、君の名は。は未だにメチャメチャお客さん入ってますからね。新潟は識字率が1ケタなのと2時間イスに座り続けられる集中力を持った人間なんて殆どいないので、多分地下から出てきた人たちなんだと思うんですけど。

で、星を追う子どもなんですが、序盤ちょっとスローペースで話が進みだすのが遅いんですけど、結構良かったです。主人公は踏切を渡って学校と家を行き来するんですけど、学校でも家でも自分の居場所を見つけられない主人公が異世界に旅立つその過程が、踏切の向こう側でもこちら側でもなく、「線路を渡っていく」っていうのとか、新海誠の映画〜!!って感じでしたね。「死や喪失を経ても、何かを求めて彷徨い続けるのはどの世界でも一緒だね…」みたいなお話の着地も、悲しいんだけども爽やかでした。

 

f:id:askicks1248:20161022142027j:plain

今気付いたけどコイツ走ってても目が死んでるな…

 

あと君の名は。で死の世界と繋がっている(でしたっけ?)祠がちょっとした堀で囲われているのも、星を追う子どもで出てきた夷族のアレなんでしょうか。三葉ちゃん達も祠に向かう途中で休憩しながら水筒のお茶ガブ飲みのカットとかもあったし。

 

今回の3本込みで、9月に見た映画は新旧含め9本でした。少ない。

 

 

 新海作品ではないんですけど、コレもメチャメチャ良かった…。監督が田中理恵の胸チラさえしれなければ続編も…。

イヴの時間 劇場版

イヴの時間 劇場版

 

 

すごい!!

ペルソナ5 - PS4

ペルソナ5 - PS4

 

 

毎日の電気あんまを思い起こすだけで、身体中にブツブツが出て来てしまう。私は興奮できたであろうインターネットのエロシチュエーションの一つを、

6歳だった頃に毎日のように父親に股間に電気あんまをかけられたせいでこんな人生になってしまった。居間で寝転がっていると必ず仰向けにひっくり返されて股間に右足がセット、2mmでも勃起するまで延々と電気あんまが続くのが私の毎日の夕飯後の過ごし方であり幼少期であった。

 


最初のころは親とのスキンシップだと喜んでいたが、これが1ヶ月2ヶ月と毎日の様に続けられると苦痛でしかなく、小学校低学年の子どもが成人男性の腕力に適う訳もない。終いには私のおちんちんの様子を右足で確認しながら大声で「気持ちいいと言うまで俺は辞めんぞ!!」と大声で詰られる。私が小学校高学年あたりになると流石に父も抵抗を感じたのか頻度はグッと減ったが、今度は4つ下の妹が毎日の様に居間で悲鳴を上げていた。妹の「イヤー!」を聞きながら2階で64のスマブラを遊んでいたのが数年後の毎日の夕食後の過ごし方であり4年後の幼少期であった。
今「電気あんま」で検索するとちょっとしたエロエピソードがわんさか出て来るし、私の人生において「力づくで父に電気あんまされる女子小学生」との会合が全く無ければオッと思ったかもしれないが、私の人生おいては「力づくで父に電気あんまされる女子小学生」はすでに登場している。しかもそれは血を分けた妹である。30代前半の土田晃之そっくりの父にされる毎日の電気あんまを思い起こすだけで、身体中にブツブツが出て来てしまう。私は興奮できたであろうインターネットのエロシチュエーションの一つを、父に潰されてしまっている。そういう事をツイッターに流れてきた「電気あんまのイタズラをされる女児の二次画像」がRTされて思い出す。

 


過去のちょっとした出来事が大人になった今、ふとした時に頭によぎる事で「トラウマ」と後追いで認定してしまう事が多々ある。私は一体、こういった爆弾をいくつ抱えてしまっているのか?「女子中学生にキモいと興奮するので言われたい」などとインターネットでのたまう成人男性がインターネットには掃いて殺すほどいるが、彼らは中学生の時に女子中学生に「キモイ」と言われた事なく後に私立文系の大学を卒業し就職2年目の夏のボーナスで5.1chのサラウンドスピーカーを買ったようなフェイクデブであるので、簡単に見分けがつく。

多感な時期に他者に「キモイ」などという罵声を浴びせられ数年経過、学生時代の記憶が大分薄まったところで何かのきっかけでトラウマが爆発してこその「キモイ」経験者である。「電気あんま」と「女子中学生からのキモイ」の様に、全うな青春を過ごす事ができずに大人になった人間たちが、一体いくつの爆弾を抱えながら生活しているのか見当も付かない。私の見るもの感じるものが、いつ起爆スイッチの役割を果たしてしまうか分からないのだ。

赤松健の漫画が目に入る度に、魔法先生ネギま!に私を投影させたオリジナルキャラクターが登場する脳内連載漫画の第1話が鮮明に脳裏に浮かんでくる。

ペルソナ5で遊んでいる時、イゴールの「これはこれは…」という台詞を聞く度に、時給683円の本屋バイトをしていた時にブックカバーをかけるのを手こずっていると「そんなかけ方してんの?…それはそれはって感じだな」とデカイ独り言をしてきた30代くらいの客ハゲのハゲ方を思い出す。

 

 

こうなれば真っ白な空間の事だけを考えて生きていきたいが、真っ白な空間の事だけを考えていきていくには口座に残った2万円のみでは若干辛い。過去に囚われずに現在(いま)を生きろとはよく聞くが、その現在が過去の出来事を引っ張りだしてくるのだから、「生き方」などと言うのは、私の意志とは無関係なところにあるようだ。

今思うのは、全身が毛深い方で自慰を2日に3回行うこの体質は、幼少期からの電気あんまによる男性ホルモンの刺激があったからでは?という事だ。性欲が人並みよりも強い分、自慰における気持ちよさも平均より多く経験している事になるが、それであれば私は両親とも円滑な仲を築き、体毛も薄く、電気あんまで気持ちよくなってしまう女子中学生の2次画像で興奮する方がまだ良かった。子どもは親と環境は選べないものだが、「あなたの家は電気あんまを日常的に行うご家庭ですか? Yes or No」くらいのアンケートは取るべきである。

 

 嫌いという訳では無いのですが…

UQ HOLDER!(11) (講談社コミックス)

UQ HOLDER!(11) (講談社コミックス)

 

 

 

本当にちゃんとケジメつけて組抜けました」みたいな講師の方が「俺たち頭が悪いんだからこういう所で資格取るしか働けないんだよな!オイ!!

ブログ用に何か書く事はないかと、何とはなしに筆箱を開けてみる。シャーペン、消しゴム、全然消えない消しゴム、0,3ミリのシャー芯、4GのUSBメモリ、ぶっ壊れて中身だけになった赤ペン、ほとんど空になった修正液、2年くらい前にドラクエⅩのシナリオライター求人に応募する為に締め切りギリギリになって履歴書を書いていたら受付終了まであと30分の所で履歴書に貼る証明写真用に近所のスーパーで急いで買ってきたスティックのり*1、今年の冬に前職の工場を辞める際に退職願を書く為に用意した1本1480円のそこそこ高い筆ペン*2と、まあわんさか出てくる。


元来出不精な上、筆記用具は買ったきり使った後はそこら辺に置きっぱなし、再度使うタイミングになると「そういえばアレ、どこに行った?」となって探すのも面倒でまた買い直し…の繰り替えし。
これまで筆箱所属選手たちの契約更新なんて全くしてこなかったから、私の筆箱の中は殆どが壊れかけか、これから何の用途に使うのか分からない道具ばかりだ。ソフトバンクに移籍してからの松坂とか楽天の栗原とかみたいなのばっかりを抱えてる様な筆箱だが、こんな選手ばかりを抱えても困るのは私だけなので、選手たちには時間をかけて伸び伸びと思う存分プレイしてほしい。この球団自体無くなる可能性メチャメチャ高いけど。


漁ってたら何だか楽しくなってきた。もう少し中身を点検してみると、筆箱からへばり付くように出てきたのは、先端が丸くなった薄いプラスチックの物体だ。
全く心当たりがないのでもう少しよく見てみると、大分擦り切れてはいるが、うっすらと目盛りの様な物が見て取れる。先端の丸くなった部分に45°という表示が見て取れるので、もしかしたら分度器としても使えるのかもしれない…と書いてて気付いた。コレ、小学生だった頃の読書感想文で努力賞とかで貰った景品の物差しだ!!


たしか郵便局が主体になって夏休みに開催してた小3の頃の読書感想文コンクールだった。お盆も過ぎた辺りで一人で桃鉄やってたら、父がいきなり「夏休みの宿題が全部終わってるか確認する!」ってやってきて、読書感想文が一番面倒で後回しにしてたのを見たらキレられてぶっ叩かれた挙句、泣きながら書いたヤツ。しかも半分くらい父に手直しされたからほぼほぼ父の作品だったっていう。
10月くらいに全校朝会で児童全員集まって校長先生から努力賞の賞状貰ったときの恥ずかしさったら無くて、その後も賞状を父が私の部屋に飾りたがってたけど*3、景品で貰ったこの物差しにはメチャメチャ助けられた。分度器機能もあれば、物差しの中央部分にいくつか穴が空いていて、3cmとか5cmの円がコンパス無しで書ける様にもなってたから、算数のテストとかコレだけあれば大体の問題が解けてしまっていた。中学を卒業するくらいまでずっと使っていたのは覚えてるんだけど、まさか今、筆箱から出てくるとは…?


あと、出てきた物で一番テンションが下がったのが「労働安全衛生法による技能講習終了証」だ。
…なんのこっちゃ分からない人ばかりだと思うが、簡単に言うと工業系の資格が必要なクレーンとか溶接とかの作業をする際に「私にはその作業の講習を受けたので実行可能ですよ」を証明する為のヤツ。
免許証くらいのサイズなので財布とかにも簡単に入れられるんだけど、退職する時に職場から返してもらったきり、筆箱の中に入れっぱなしで半年くらい経ってた事になる。


因みにこの講習のとき、「そのスジの鉄砲玉だったんですけど本当にちゃんとケジメつけて組抜けました」みたいな講師の方が「俺たち頭が悪いんだからこういう所で資格取るしか働けないんだよな!オイ!!」って8人1列でヘルメット被って休めの体制取ってる私たっちにハッパかけてたのをメチャメチャ覚えてて、メチャメチャにヘコんだんですけど、多分半年前の私もコレ返されてヘコんだんで筆箱の中に封印したんだと思います。今もヘコんでるし。

 

 

 

 

*1:受かったかどうかは秘密だ

*2:「受かったかは秘密だ」もクソもねえな

*3:今思うと自分が書いた子どもの読書感想文で賞状貰って飾りたがる父親ってヤバい気しかしない