カンフー・ヨガ

最近はゲームってマリオテニスばっかりやってるんですけど、加齢の影響ってことなんでしょうか、ストーリーがあるゲームはなんかすぐ飽きてしまうんですよね。学生の頃はFF10とか昼に買ってPS2起動して「ウワッ!喋るぞコイツら!」ってびっくりして、まばたき3回くらいしたらプレイ時間が12時間とかになってたんですけど、今はまばたき3回したら「とりあえず自慰しよう」つって寝てますからね。集中力が無くなってきてる的な。

 

 カンフー・ヨガ

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監督 スタンリー・トン 「レッド・プロンクス」

脚本 スタンリー・トン

制作 バービー・トン

出演 ジャッキー・チェン 「プロジェクトA」「酔拳」「少林寺木人拳

   アーリフ・リー 「武則天(TVドラマ)」

   レイ(EXO) 「カーズ/クロスロード(吹替)」

制作国 中国・インド

上映時間 107分

 

解説
ジャッキー・チェンがカンフーの達人でもある考古学者を演じ、インドをはじめ世界各国を股にかけた冒険を繰り広げるアクションアドベンチャー。中国・西安市の博物館に勤務する名高い考古学者ジャックは、同じく考古学者でヨガの達人でもあるインド美女のアスミタから歴史に隠された失われた財宝探しを持ちかけられる。約1000年前にインドと中国の間で起きた混乱の中で消えてしまった財宝を探すため、中国、インド、ドバイ、アイスランドと世界を巡っていく。主人公ジャックをジャッキーが演じるほか、インドの人気俳優ソーヌ―・スード、「コールド・ウォー 香港警察 二つの正義」のアーリフ・リー、アイドルグループ「EXO」のレイらが出演。監督は「ポリス・ストーリー3」「レッド・ブロンクス」などジャッキー作品も数多く手がけたスタンリー・トン

 

予告編です


映画『カンフー・ヨガ』 本予告

 

60点

 

まあ、何においても「ストーリーが付随している作品」の方が「付随していない作品」よりも上回っているっていう事じゃないんだなって思いました。この映画で。

言わずと知れた大スター、ジャッキー・チェン主演最新作という事になるんでしょうか。ジャッキー史上最高の興行収入を記録している作品でもあります。

映画のルックとは違って、そこそこ金がかかってる感じです。(6500万ドルはヤバイ)映画冒頭に結構な長尺で語られる物語の発端となったマガタ王家の財宝を巡るCGアニメーションはなかなかの出来ですし、戦象っていうんですか?象に乗った兵団が戦場に出てきた時の圧力というか、「あっ、象出てきたら無理」みたいな、歩兵目線での絶望感がひしひしと伝わってきました。このアニメーションがやたら長いんで「まさかCGのジャッキーが出てくるのか!?」とちょっと期待したんですけど。そんな事はなかった。

 

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1本の映画として見ると、まあ変な所というか、突っ込み所"しか”ないような感じですよ。とにかく派手というか無茶苦茶というか、見せ場っぽいシーンが多い映画ではあるんですけど、その見せ場が次の展開に繋がっていくっていう事がほぼ無いんです。予告で出てくるライオンを車に乗せてのカーチェイスとか「奪った車にたまたまライオンがいてジャッキーびっくり」以外に何にも無いですし。

クライマックスとか凄くて、ジャッキーとヒロインが仏教の大切な教えが書いてある木の棒っていうか、そういう財宝的なのを見つけるんですよ。で、それを寄越せ!つってラスボスとその一味が取り囲むんですね。そこでヒロインが「あなたたちは人間の心を分かってない!この財宝を渡しても意味なんてないのよ!」なんて突っぱねるんで、悪の一味たちが一斉に襲い掛かるんですよ。そしたらジャッキーもヒロインも、その財宝的な木の棒を持って全く躊躇なくモブの敵の頭をバコッ!!って叩いていく訳ですよ。

えっ?何?この映画の意味は何?仏教の教え的なモノは暴力なんかでは屈することはないんだ!っていう事かと思ったら、説教直後に即無視で人間を殺していくのは何?そんなんで2分くらい混乱してると、ジャッキーが敵を全滅させてみんなでインドっぽいダンスをしながらエンディングが流れてんです。

えっ何?俺はコレ、何?どういう気持ちが、えっ?何?

 

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でも、あのー、この映画って、他のちょっと残念な映画とは決定的な違いがあるんですね。「ジャッキーが楽しそう」っていうヤツなんですけど。

ジャッキー・チェンが楽しそうに100%の力でドヤ!やってるともう何でもよくなってくるというか。やっぱりあえて軽い映画を目指してる構成になってると思うので、友達や家族とか、複数人が揃って映画を見るってなった時に「シェイプ・オブ・ウォーター」とか「レディバード」とかはなかなか見られないじゃないですか。そういう「自分だけの映画」として大事に記憶としてとっておきたい映画も勿論良いんですけど、今作「カンフー・ヨガ」はどこまでいっても「ジャッキーだけの映画」になってんですね。

そういう自分を介入する余地のない映画だからこそ楽しめる所が凄くある娯楽作品だと思うので。軽い映画が見たい日、重い映画が見られる日、見たい映画のバイオリズムって絶対あると思うんですけど、7ピコくらいの映画を画面に映しておきたい日にはピッタリの映画がコレなんで、ちょっと自分の体調と相談してみて、それで見てみる事をオススメしますね。

 

カンフー・ヨガ(吹替版)