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レーティングの掌の上で

ゲーム屋でアルバイトをする様になって改めて注目する様になったのはゲームパッケージの隅の方に書いてある「レーティング」だ。「A・全年齢対象」とか「D・17歳以上対象」とか書いてあるアレ。残虐描写や犯罪描写、性描写等が入ると「このゲームはあなた方青少年の心にはちょっと過激な描写が入ってますよ。それでも良いのですか?」という一つの呼びかけとして記入されているらしいが、「これは全年齢対象だからお前が人間である事を証明しろ!」とか「12歳以上対象だから証拠にお前の生えたばかりの陰毛持ってこい!陰毛!」とかの強制力がある物では無いので(18歳以上対象の物にはちょっと厳しく年齢の確認はある)本当に「参考程度」に載せているレベルなのだろう。



で、良く見てみると「スカイリム」とか「グランドセフトオート」やらあの辺のゲームはまだ残酷描写があるから分かるとして、少し驚いたのが私が小学生の頃からやっていた様な作品にも「B・12歳以上対象」や「C・15歳以上対象」という認定が多くあるという事だ。この前離婚して再婚したばかりの叔母が、ニート時代に450時間を捧げたデータを就職を機に2代目の中学生だった私に受け継がれたファイナルファンタジー8も「敵を色んな方法で殺す」という事で今は12歳以上対象になっているし、近所の薄暗いゲーム屋の棚に置いてあって、パッケージの「このゲームには暴力シーンやグロテスクな表現が含まれています!」という表記が「怖さ・気持ち悪さの保証付き!」みたいに感じてより怖さが倍増された記憶のある「バイオハザード」シリーズも、やはり立派に17歳以上対象になっている。

今の子ども達はあの表記を見てどう思うのだろうか。「SIREN」とか「サイレントヒル」とかの「あからさまな怖い雰囲気プンプンなゲーム」に更に「15歳以上対象」という表記。「15歳以上対象という事は、もう僕らには考えつかない程の恐ろしさが凝縮された作品なんだ!死ぬ!表記で死ぬ!」とはならないのだろうか。逆に「デッドオアアライブ」とか「アマガミ」とかの「あからさまにエロい雰囲気プンプンなゲーム」に更に「15歳以上対象」という表記。「15歳以上対象という事は、まだ僕らには経験するはずもないエロい出来事が、エロい衣服が!乱れが!衣服の乱れが!もう全部が凝縮されたゲームなんだ!生きる!表記で生きる!」とはならないのだろうか。もうこの世はパッケージのジャケットにBやらCやらのアルファベット一文字を表記するだけで、子ども達の生き死にも自由自在に操る事も可能となってしまった。

恐ろしやレーティング。これからは日本が人口過多の兆候が見られる年があれば、よく分からない怪物に頭に触手刺され脳みそをチューチュー吸われている成人男性の苦悩の表情がパッケージのZ指定のゲームを沢山作れば良いし、逆に新生児の数が少ない年があればおっぱいが半分衣服から出ている女性達がパッケージのゲームを作って、彼女らが戦ったりビーチバレーをしたり着せ替えが出来るゲームを沢山作れば良いのだ。いや?こんなゲームあった気がするぞ?もしや少子高齢化のこの社会、テクモと政府が一丸となり秘密裏であのゲームで世論操作を・・・?アッ!デッドオアアライブ5は9月27日から発売です!