9月に見た映画のまとめです。

9月に見た映画のまとめです。

今月はペルソナ5ばっかりやっていたのであまり本数は見られていないのですが、鑑賞順に記録用としてザッと書いていく感じにしたいと思います。最近物忘れが酷くて、自分の言った事も相手の言った事もさっぱり覚えられないので「先月見た映画をさっぱり忘れている」という事を自覚してしまうのが若干怖いのですが、俺は日本語覚えたての黒人なんで仕方ないんです。ペニスケースの鋭さで「コイツ、俺より“ヤる”な…」と身構える部族に生まれたので、仕方ないんです。

 

 

君の名は。

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解説

雲のむこう、約束の場所」「秒速5センチメートル」など、男女の心の機微を美しい風景描写とともに繊細に描き出すアニメーション作品を手がけ、国内外から注目を集める新海誠監督が、前作「言の葉の庭」から3年ぶりに送り出すオリジナル長編アニメ。「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」などの作品で知られ、新海監督とはCMでタッグを組んだこともある田中将賀がキャラクターデザインを手がけ、「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」などスタジオジブリ作品に数多く携わってきた安藤雅司が作画監督。主題歌を含む音楽を、人気ロックバンドの「RADWIMPS」が担当した。

 

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いきなりなんですけど、この作品の感想とかもうよくないですか?俺が書くって言ったんですけど、みんなが面白いって言ってる映画を俺が「イヤー面白かったね」と書く、一体ここに何の意味があるんだ?っていうか誰だお前?名を名乗れ名をよ。いや、メチャメチャ面白かったですけど。

新海作品の集大成みたいな感じでしたね。とにかくテンポが良くて見やすいし、新海作品の真骨頂センチメンタルなモノローグ、略してセンチローグもかなり抑えめで。過剰なセンチローグ、略してーグも嫌いではないんですけど『雲のむこう、約束の場所』の「あの時の輝きは、もう俺は失ってしまった…」みたいなモノローグをさ、自転車を押しながら女と下校する吉岡秀隆声の高校生にされると『お前だけは絶対殺す!!』ってなるんですけどね。俺は20代後半の成人男性なんだぞこの野郎。一番近いセブンイレブンまで車で10分の山に暮らしてんだぞコラ。

 

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俺は誰なんだろう…?

 

っていうか個人的に腹立つのは、俺の職場に映画好きで公開日に君の名は。見に言った先輩がいて、当初は大絶賛してたんですけど、興行収入100億突破!ってニュースが流れた途端に「100億稼げるほどの映画ではないよね」とか言い出したんですよ。何だお前は。オイ。何なんだお前は。口噛み酒作らされてお前の酒瓶から未知の病原菌検出されてろ。

まあ、でもあの、俺はマーベル作品の最新作が今現在で作られてるアクション映画の技術的な面での「今現在で人間が作れる限界」だと思ってるんですけど、「君の名は。」は、アニメーション技術における2016年現時点での人間の限界なんじゃないかなと思います。

 

 

デス・プルーフ in グラインドハウス

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解説

鬼才Q・タランティーノ監督が、殺人鬼とセクシー美女軍団の激闘をカーアクション満載で描いたスラッシャー・ムービー。テキサスの人気女性DJジャングル・ジュリアは、女友達と一緒にお気に入りのバーを訪れる。しかし彼女たちの背後には、車を凶器に美女を狙う恐ろしい殺人鬼スタントマン・マイクが忍び寄っていた。それから14カ月後、今度はスタントウーマンのゾーイたちがマイクの標的となるが……。

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どういう映画かって聞かれたらカート・ラッセルが若い女何人も嬉しそうに轢き殺した数ヶ月後に若い女にボコボコに殴られて半殺しにされるっていう映画。っていう「それ面白いの?」と絶対なるあらすじなんですけど、コレがメチャメチャ面白いんですよ。

スタントなしのカーアクションとかも凄いんですけど(そもそもその女優の本業がスタントマンなんですけど)、やっぱり撮り方、演出がマジで好きですね。第1幕と第2幕、つまりカート・ラッセルが「女をボコボコにするエピソード」と「カート・ラッセルが女にボコボコにされるエピソード」でこの映画は成り立っているんです。

まず、タランティーノ作品に共通してるのは「タランティーノが好きで見ていた映画、そしてその映画が上映されていた時代の雰囲気の再現」みたいな所にあると思います。(ヘイトフル・エイトとかもう古すぎてどこにもそんな設備無いのに70mmで撮ってるし)

 

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全編に渡ってこういうテンションです

 

第1幕は特にその要素が強いです。エロいシーンは冗長だし、ゴア描写はマジでキツいし唐突だし、「違う角度で見てみましょう」って感じで何度も女の人体バラバラシーンがリプレイが流れるしで、特にタランティーノの「俺こんなんメッチャ好きなんすわ…」みたいなのが詰まりに詰まったエピソードになっています。この第1幕も俺は好きなんですけど。

 

で、第2幕。ここにあるのは「そういう時代の映画は確かにマジで好きだし大事にしていきたい財産だけど、それを踏まえた上でこれからの時代に即した映画も撮っていく必要はあるよね」っていう、タランティーノの傾向と対策の提示なんすよね。

これまで第Ⅰ幕でのノイズやフィルムの擦り切れ、白黒で見せていた「俺の好きだった時代」の編集を施していた映像が、第2幕に入って数分でパッと今っぽい撮り方に変わるんです。ここからがこの映画の醍醐味というか、肝になるパートになっていて、何が起こるのかっていうと、まあ只のマッチポンプなんですけど。

ただその、昔ながらのゴミみたいな映画に大量に出てきた得体の知れない人殺しを、フルカラーの見やすい映像と今っぽい撮り方でもって、しかも「女」にボコボコにさせるっていうのは、まあ溜飲は下がりますよね。そこに作家性を見るっていうかさ…映画を見るっていう意味はここにあったんだなっていうかさ…。

 

 

星を追う子ども 

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解説

ほしのこえ」「雲のむこう、約束の場所」など繊細な心理描写と緻密な映像美で知られるアニメーション作家・新海誠が、「秒速5センチメートル」以来5年ぶりに手がけたオリジナル長編作。少女アスナが父の形見の鉱石ラジオで聞いた不思議な音楽をきっかけに、大冒険へと旅立つ姿を描くジュブナイルアニメ。美術監督の丹治匠、音楽の天門ら新海作品を支えるおなじみのスタッフが集う。

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君の名は。の公開に合わせて急いでレンタルショップで借りて見たヤツです。

っていうか今俺レンタルショップで働いてるんですけど、ここ1ヶ月くらいずっと新海作品は全部貸出中で在庫全くないんですよ。この前ハドソン川の奇跡なんか公開週のメンズデーで見に行った時なんか俺含めてお客さん10人もいなかったのに、君の名は。は未だにメチャメチャお客さん入ってますからね。新潟は識字率が1ケタなのと2時間イスに座り続けられる集中力を持った人間なんて殆どいないので、多分地下から出てきた人たちなんだと思うんですけど。

で、星を追う子どもなんですが、序盤ちょっとスローペースで話が進みだすのが遅いんですけど、結構良かったです。主人公は踏切を渡って学校と家を行き来するんですけど、学校でも家でも自分の居場所を見つけられない主人公が異世界に旅立つその過程が、踏切の向こう側でもこちら側でもなく、「線路を渡っていく」っていうのとか、新海誠の映画〜!!って感じでしたね。「死や喪失を経ても、何かを求めて彷徨い続けるのはどの世界でも一緒だね…」みたいなお話の着地も、悲しいんだけども爽やかでした。

 

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今気付いたけどコイツ走ってても目が死んでるな…

 

あと君の名は。で死の世界と繋がっている(でしたっけ?)祠がちょっとした堀で囲われているのも、星を追う子どもで出てきた夷族のアレなんでしょうか。三葉ちゃん達も祠に向かう途中で休憩しながら水筒のお茶ガブ飲みのカットとかもあったし。

 

今回の3本込みで、9月に見た映画は新旧含め9本でした。少ない。

 

 

 新海作品ではないんですけど、コレもメチャメチャ良かった…。監督が田中理恵の胸チラさえしれなければ続編も…。

イヴの時間 劇場版

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すごい!!

ペルソナ5 - PS4

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