本当にちゃんとケジメつけて組抜けました」みたいな講師の方が「俺たち頭が悪いんだからこういう所で資格取るしか働けないんだよな!オイ!!

ブログ用に何か書く事はないかと、何とはなしに筆箱を開けてみる。シャーペン、消しゴム、全然消えない消しゴム、0,3ミリのシャー芯、4GのUSBメモリ、ぶっ壊れて中身だけになった赤ペン、ほとんど空になった修正液、2年くらい前にドラクエⅩのシナリオライター求人に応募する為に締め切りギリギリになって履歴書を書いていたら受付終了まであと30分の所で履歴書に貼る証明写真用に近所のスーパーで急いで買ってきたスティックのり*1、今年の冬に前職の工場を辞める際に退職願を書く為に用意した1本1480円のそこそこ高い筆ペン*2と、まあわんさか出てくる。


元来出不精な上、筆記用具は買ったきり使った後はそこら辺に置きっぱなし、再度使うタイミングになると「そういえばアレ、どこに行った?」となって探すのも面倒でまた買い直し…の繰り替えし。
これまで筆箱所属選手たちの契約更新なんて全くしてこなかったから、私の筆箱の中は殆どが壊れかけか、これから何の用途に使うのか分からない道具ばかりだ。ソフトバンクに移籍してからの松坂とか楽天の栗原とかみたいなのばっかりを抱えてる様な筆箱だが、こんな選手ばかりを抱えても困るのは私だけなので、選手たちには時間をかけて伸び伸びと思う存分プレイしてほしい。この球団自体無くなる可能性メチャメチャ高いけど。


漁ってたら何だか楽しくなってきた。もう少し中身を点検してみると、筆箱からへばり付くように出てきたのは、先端が丸くなった薄いプラスチックの物体だ。
全く心当たりがないのでもう少しよく見てみると、大分擦り切れてはいるが、うっすらと目盛りの様な物が見て取れる。先端の丸くなった部分に45°という表示が見て取れるので、もしかしたら分度器としても使えるのかもしれない…と書いてて気付いた。コレ、小学生だった頃の読書感想文で努力賞とかで貰った景品の物差しだ!!


たしか郵便局が主体になって夏休みに開催してた小3の頃の読書感想文コンクールだった。お盆も過ぎた辺りで一人で桃鉄やってたら、父がいきなり「夏休みの宿題が全部終わってるか確認する!」ってやってきて、読書感想文が一番面倒で後回しにしてたのを見たらキレられてぶっ叩かれた挙句、泣きながら書いたヤツ。しかも半分くらい父に手直しされたからほぼほぼ父の作品だったっていう。
10月くらいに全校朝会で児童全員集まって校長先生から努力賞の賞状貰ったときの恥ずかしさったら無くて、その後も賞状を父が私の部屋に飾りたがってたけど*3、景品で貰ったこの物差しにはメチャメチャ助けられた。分度器機能もあれば、物差しの中央部分にいくつか穴が空いていて、3cmとか5cmの円がコンパス無しで書ける様にもなってたから、算数のテストとかコレだけあれば大体の問題が解けてしまっていた。中学を卒業するくらいまでずっと使っていたのは覚えてるんだけど、まさか今、筆箱から出てくるとは…?


あと、出てきた物で一番テンションが下がったのが「労働安全衛生法による技能講習終了証」だ。
…なんのこっちゃ分からない人ばかりだと思うが、簡単に言うと工業系の資格が必要なクレーンとか溶接とかの作業をする際に「私にはその作業の講習を受けたので実行可能ですよ」を証明する為のヤツ。
免許証くらいのサイズなので財布とかにも簡単に入れられるんだけど、退職する時に職場から返してもらったきり、筆箱の中に入れっぱなしで半年くらい経ってた事になる。


因みにこの講習のとき、「そのスジの鉄砲玉だったんですけど本当にちゃんとケジメつけて組抜けました」みたいな講師の方が「俺たち頭が悪いんだからこういう所で資格取るしか働けないんだよな!オイ!!」って8人1列でヘルメット被って休めの体制取ってる私たっちにハッパかけてたのをメチャメチャ覚えてて、メチャメチャにヘコんだんですけど、多分半年前の私もコレ返されてヘコんだんで筆箱の中に封印したんだと思います。今もヘコんでるし。

 

 

 

 

*1:受かったかどうかは秘密だ

*2:「受かったかは秘密だ」もクソもねえな

*3:今思うと自分が書いた子どもの読書感想文で賞状貰って飾りたがる父親ってヤバい気しかしない