伝説の思春期男児御用達マンガ『いちご100%』で、半裸になった北大路さつきからのセックスのお誘いを主人公がなんとか拒む週にやっと入ったのに

中学2年だった頃、ホームステイでカナダに3週間ほど島流しにされかけた事がある。『されかけた』という書き方から、「何かあったのかな?」「結局両親の離婚するかしないかのゴタゴタに巻き込まれて無しになったのかな?」「期待していた肩幅の広いトロントの女からの逆レイプが土壇場で怖くなって逃げたのかな?」「ジャンプ誌上で連載されいてた、あの伝説の思春期男児御用達マンガ『いちご100%』で、半裸になった北大路さつきからのセックスのお誘いを主人公がなんとか拒む週にやっと入ったのに、ここで3週間お預けになるのは辛すぎたのかな?」などと皆さんはお考えになっている事だろうと思うが、いい加減にしてほしい。

その頃ちょうど重症急性呼吸器症候群、所謂SARSが世界的な流行となった為、万が一に備えてという事で中止になったのだ。*1

 

よって人生で一番の遠出といえば、高校の頃に修学旅行で行った愛知である。私にとって海外旅行というのはこれまで全く縁が無く、そもそも東日本を出た事すら

「(ポッポ~)社長さ~ん、4月ですよ~」

「(ポッポ~)社長さ~ん、3月は決算の月ですよ~」

(ポッポ~)幼稚園の頃にお友達だったヨシキくんの近所の木に成ったよく分からない真っ赤な木の実をヨシキくんの『食いに行こうぜ!』の誘いを断ってまで桃鉄を家で一人でやるチョイスした、あの3月ですよ~」
ヨシキくんは木の実を食いに誘われてから1ヶ月もしない内に、車にイルカの絵を書いてた画家志望のお父さんの夜逃げで一夜にして引っ越しする事になるので連絡先も分からなくなるし、もうそれから一生会うことは無いですよ~」

「……………………………………………………………………………………………………………」
でお馴染みの桃太郎電鉄の中でしか無いのだから、海外旅行とは小学校で習う漢字4文字の羅列でしか無い。

そもそも、海外旅行を『金持ちのステータス』と勘違いしている輩が多いから、海外旅行>国内旅行の様な方程式が罷り通っているのだ。何がそんなに偉いのか。「オーストラリアの逆レイプ率が異常」「スウエーデンはフリーセックスの国」「アメリカ人に童貞はいない」でお馴染みの海外諸国である。イギリスの飯はマズイしアメリカはデブばっかりだしイタリアの女はみんな貧乳だしブラジルでは日給15円でコーヒー豆を作らされるが、【娯楽】【食事】【環境】の数値が低い代わりに【性関連】のステータスに全フリしてるのが海外諸国である。コーラ飲んでパーティーして豊胸してコーラ飲んでる様なヤツらと、いちご100%で女を知った私とが、短期間であれ同じ屋根の下で生活するなど始めからあり得ない事だったのだ。

 

 

その様な倫理観が死んだ土地に足を踏み入れる事なく大人になれて本当に良かった。

世界の警察であるアメリカの歴史を、父がスカパーで契約していたプレイボーイチャンネルを覗き見する事のみで知るに留めておいて本当に良かった。

SARSでホームステイが中止になってから数週間後、北大路さつきが一番エロかった回のジャンプをゴミに出さずに溜めに溜める事によって、毎週部屋の掃除に来てるのに山の様に積み重なったジャンプの束を何故か無視する母を「ウチの息子、エッチな漫画がどうしても読みたいみたい!でもしょうがないわね、オトコノコなんだから!」などと『思春期の息子を性の観点からも暖かく見守る母』を装う事で何も見ないフリを決め込もうとしているのでは…と急に疑心暗鬼になって混乱して全部捨てたけど、本当に良かった。

そういう経緯でなければ偽MIDI泥の会との出会いがもっと遅かったかもしれないと考えると、本当に良かった。

*2

いちご100% (12) (ジャンプ・コミックス)

いちご100% (12) (ジャンプ・コミックス)

*1:確かにその3年後に両親は離婚したし、父がスカパーで契約していた成人指定チャンネル「プレイボーイch」を覗き見した時に斉藤洋介に似た外国人の女がケモノの様に叫びながら腰を振るハードプレイ物を丁度見てしまって外国人とのセックスにかなり引いたし、北大路さつきが好き過ぎて20代後半を迎えた今でも「実家が裕福でない偏差値低めのスタイルだけは良い巨乳の同い年の女子高生に迫られたい(この中での私は何故か17歳です)」で2時間風呂場で妄想できてしまうけど

*2:エロ同人読んでから本編読むと一番エロい方向に大立ち回りしたキャラを好きになってるというのはあります。