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全国各地、点々と放置エロ本が存在しているなんてどう考えても不自然過ぎる

1/1182。コレは何の数字だと思いますか?


司法試験の合格率?不正解。
ロト6の3等が当たる確率?不正解。
自分の子どもがダウン症に産まれ、AKB48の歌を歌わさせられ踊らされてる姿をテレビやインターネットを通じて全世界に発信される可能性?超不正解。多分1/1億とかでもまだ高い。もう二度と無いと思うし。


正解は「小学校に6年間休みなく通ったとして、下校中に道端に放置されたエロ本を拾える可能性」だ。1年を365日と仮定して夏休みを40日、春休み冬休みを2週間ずつ。週休2日制として土日を除けば1年の登校数は197日。コレに6を掛けた数が、1182となる。仮定ではあるが、パーセンテージに直せば0.1%程度の確率にしかならない。


しかしそれでも、情報の発信源が無限の様に点在するこの社会で、どんな世代の人間からでも、どんな職業の人間からでも、どんな血の色をしている人間からでも(赤以外だという方はヒトの形をした何かだけど)よく耳にする思い出話といえば「子どもの頃にエロ本を拾って友達みんなで回し読みをした」という様な【放置エロ本発見事件】だ。インターネットの発達で日本全国から「ぼくもわたしもエロ本拾いましいた報告」が見受けられる様になったのは恐らくここ十数年だと思うが、一度も野外でエロ本を拾った事がない我が身としては「まーたインターネットだからって頑張っちゃって」としか思えない。


そんなに都合よく各年代に全国各地、点々と放置エロ本が存在しているなんてどう考えても不自然過ぎる。しかも6年で1回どころか、数ヶ月に1回拾った事もある様な人間もいるそうなのだから、0.1%どころかもう大フィーバーだ。ベッドの下にドンドン泥が付着したエロ本を溜めに溜めていた小学生は、自分で自分が怖くなってりしなかったのだろうか。「こんなに調子に乗ってたら怖い人に後ろから肩を叩かれるんじゃないか」と震えながら球が排出し終わるのをジッと待ってたりしなかったのだろうか。


そういう0.1%の確率以上の恩恵を受けている子どもがいたという事は、同時に「配分されるだったはずの0.1%放置エロ本が隣の地区にいる悪運と性欲の強い小学生にブン取られた可哀想な小学生」も存在していたという事になる。放置エロ本も降って湧いてくる物では当然無く、その絶対数も勿論限られているからだ。


エロ本が発見されればされる程、不幸に陥いる事になった小学生がどこかにいたのだ。鹿児島にいる西郷隆盛の様な明らかに巨根の顔をした眉毛の太い小学生が、鹿児島でエロ本を20冊拾ったツケが、回り回って新潟の豪雪地帯に住んでいた私の所に影響を及ぼしていた可能性も充分考えられる。つまり、インターネットでエロ本を拾えた体験談をしている人間は全員、エロ本を拾えず心半ばにして力尽きた少年たちの屍の上に立って「どや!少年っぽいやろ!」と自慢話をしている事になる。哀れだ。


何も幼少期にエロ本が拾えなかった事からのやっかみをしている訳では無い。逆に勉強になった事も多々ある。父親の部屋から盗んだBUBUKAもすぐ無くなった事がバレて、週に1度抜き打ちで「部屋の掃除だ!」をデコイにしてタンスの奥の方とかオセロ盤の裏とか「父の考えるエロ本のありそうな所」をチェックしに来る様になった時も、「逆にランドセルの中とかに隠しておけば絶対にバレないんじゃないか?灯台下暗しとも言うし」を実行したら、その時はバレずに済んで「コレは使えるぞ!」とガッツポーズした時とか(翌日そのままランドセルにBUBUKAを入れっぱなしにしたまま登校して、危うく小学生にして犯罪者予備軍として扱われる事態になりかけたけど)有り余る性欲を何とか発散する方法は無いかと模索している中で「トゥナイト2」という神の様な番組を見つける事に成功した時といった(カントクがロケで外国人ストリッパーさんのオッパイに顔を埋めさせてもらって「ヤッター!」とファミレスに家族で行ってハンバーグが出てきた時の子供みたいなリアクションをしたのが凄く面白くて記憶に残ってる)思い出深い出来事も、いくつか体験できた。


だけど、友達にBUBUKAの所持やトゥナイト2の存在を明かしたりする事は決して無かった。「エロ本を拾って友達とシェアする」という事を経験できなかったからか、未だにこの年になってもAVの話とか、好きな性技の話とか、そっち方面の話をするのに何となく抵抗を感じてしまう。隠れてBUBUKA、隠れてトゥナイト2を実践しすぎたせいか「エロは隠れて一人で楽しむ物」と心に強く刻み込まれてしまっている様なのだ。0.1%に選ばれなかった影響がこんなにも後々まで尾を引くとは、エロ本大好き鹿児島在住少年も思いもしなかった事だろう。


しかし、漫画とかで「エロ本拾ってみんなで回し読みあるある」みたいなネタを読む度に「どうせ俺は0.1%に選ばれなかった人間さ」と負けた様な気持ちになる成人男性は恐らく結構いるはずなのに、それでも定番ネタとして何年も使われ続けているのが不思議だ。アレか。結局コレもいけ好かない大学生の好きな【内輪ネタ】というヤツか。「分からない奴は置いてけぼりにしま~す 面白くない奴は置いてけぼりにしま~す」か。お決まりの。


「選ばれた人間はやはり違う」という事なのか。私だって「あるある~エロ本拾ったよね~」と漫画に頷ける【0.1%に選ばれた強者】にさえなれていれば、エロで団結した多くの友達が存在し、猥談も平気でこなせる様な模範的な文系大学生に成長出来た可能性も充分あった。エロ本を拾う事のできた子どもは成長し大人になると、今度は子ども達の為にエロ本をそっと放置しておいてやる側に回るというが、では私はそのエロ本を全て回収し「本当は怖いグリム童話」を各地に置いていく側に付きたい。そうやって、全ての性欲を持て余す鹿児島少年は苦しみ、毎日毎日机の角に股間を擦り付けたり、姉の布団に寝相が悪いフリをして潜り込み、姉に女の顔を見ておちんちんを硬くしていればいい。グリム童話集、拾ったこと無いけど。