隣のヘソ毛は青く見える

今日のトピックとしては「乳毛が最近、相当伸びてきた」と「CSで見るサッカーが面白い」と「今日でブログがちょうど100本目の記事」がある。

せっかくだし、ココで変な話題を持ち出して『今』というこの時、この瞬間を無下にする様な事は、あまりするべきでは無いだろう。

『この時、この瞬間にしか書けない』という事柄を書いていきたいと、常々思いながらここまでブログを書いてきたし、こうしてる合間にもドンドンと過去に追いやられて行く『今』を、「切り取り、形として残す」という行動こそが『情報発信』という物のあるべき姿であると思う。

今この時に何を言うべきか、今この時に何を考えるべきか、今この時に何を形として残すべきか。何を私は表現すべきか。照れずに「記念」は「記念」として受け入れるべきだ。




今日見たら、ちょうど人差し指の爪から第二関節くらいの長さまでに到達した。コレは記念だ。記録だ。言っておくが乳毛の話だ。

一見すればグロテスクにも見える私の乳毛ではあるが、ここまですくすくと育っていく様を毎日毎日見ていれば、当然愛着という物も湧き上がってくる。私が働いている合間も、私が雪かきをしている合間でも、楽しい時も、辛い時も、乳毛はずっと共にあった。

どちらかと言えば私はゲンを担ぐ方だ。風呂から出る際はマットに必ずを左足から着ける様にしているし、髭を剃る時も必ず左頬から剃る様にしているし、またトイレに入る時だって左回転して便座に座る様にしている。それを破ってしまうと、何と無く縁起が悪い様な気がするのだ。

乳毛も同じだ。「乳毛を剃ってしまうと、明日交通事故に合うのではないだろうか」「乳毛を剃ってしまうと、隕石が地球に落ちてきてしまうのではないだろうか」「乳毛を剃ってしまうと、子供の頃に優しくしてもらったおばあちゃんとの思い出をまた一つ忘れてしまうのではないだろうか」「乳毛を剃ってしまうと、乳首が『今まであった物が無くなった』とビックリする事でストレスを感じ、黒ずんでしまうのではないか」

私が乳毛を剃ってしまう事で起こり得る『不幸』を挙げだすと、もうキリがない。私が乳毛を左乳首から左下4mmの地点に携えている事で、私は今日も無事故無違反で職場に向かう事ができ、地球に隕石が落ちることもなく、両親が離婚した事によって私の人生に産み落とされる事になった『二人のおばあちゃん』の「近所の工事現場で新人の若い男性が、親方っぽいおじいさんに怒られてるいる所をカーテンの隙間からジッと覗くのが好き」でお馴染みの『一人目のおばあちゃん』こと父方のおばあちゃんとの思い出も、私の脳髄においては、くっきりカラーで今も現像が可能な程、鮮明に記憶されている。つまり、私の乳毛を中心にして、今日も世界は回っているのだ。


今でさえ友好な関係を結べてられている私と乳毛様であるが、一昔前は険悪な関係にあった。

何せ「乳毛」である。
例えば男女の会話において『ご趣味は何を』『乳毛を少々、嗜んでおります』とくれば、大抵の女性は全速力で逃げ出すだろう。器の大きい女性であれば『お手入れとかは、されないのですか?』と、何とか会話のキャッチボールを続けようとしてくれるのかもしれないが、一般社会に生きる人間においては「乳毛は普通、乳首に長々と存在しない物」というのが常識なのだ。そういう凝り固まった価値観の下に置かれる事で、「乳毛剃りたい」と「でも縁起が悪いかもしれない、女も逃がしたくない」という2つの相反する想いが、毎晩私を苦しめたことは想像に難くないだろう。


だが乳毛、いや「乳毛様」を受け入れた瞬間に、私の世界は明るくなった。乳毛の持つ「只々剃りあげる物」というイメージをぶち壊す。乳毛を尊重するのである。乳毛リスペクトである。乳毛様が私を守り、私の生活を光り輝く物にし、私の愛する人々を今日も生かしてくれる。

今日も私は辛い事があれば、乳毛様を『ピン』と引っ張り、「大丈夫、乳毛はココにいるよ」という安心感を得ると同時に、自分に喝を入れる。この刺激さえあれば、私はきっとどこまでも行く事が出来る。そうだ、私の心は希望で満ち満ちている。私がこのブログを辞める際には、力士の断髪式で、親方や関係者が少しずつ髷にハサミを入れて行く様に、親族や友人が少しずつ乳毛にハサミを入れて行く『断毛式』を開催したい。長さが足りなくなっても大丈夫、ヘソ毛もあるから。








…今になって「私は何を言ってるんだろう」とは思わなくもないが、『100本目のブログで乳毛の話2000文字』というのも、侘び寂びがあっていいかもしれない。

『もう書く事なんて無いよ…毎日毎日何も起こらない日常で登場人物がいつも私しかいないのに、ブログなんて書けないよ…』とモスバーガーで涙を零した事もありましたが、毎日何も起こらないのはこの人生24年間ずっとの事だったので、おちんちんを弄ればすぐにどうでも良くなった。とりあえず100本目です。これからもよろしく。