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何事も即効性が重要視される世の中ではあるが、1ヶ月前にBS/CSアンテナを買った。最近ようやく、ある程度の安定したお金を得る事が出来る生活になってきたので、未来の私の首を締める形で貯金額を減らし購入した。私の首を締めるとBSアンテナが口から飛び出る仕様なのだから、量販店からしてみればこんなにも簡単に売上が得られる仕組みは無いだろう。アンテナを手にして私は喜び、アンテナを売り上げて量販店は喜び、受信料を払うからNHKとスカパーも喜ぶ。苦しむのは未来の私だけだ。こんにも強固なwin-winの関係性は他に無いだろう。これに対抗できる物といったら、あとは電通adidasのタッグくらいだと思う。



しかし、この25時を過ぎた辺りからは全局が4時間ぶっ続けの天気予報を放映し、「深夜に生きる人間などウチは同じ人間とは見なしませんからね!」の姿勢は頑なに崩さない地方の民放テレビと比べれば、まあいつ見ても何かしらの番組は放映してるから凄いというか何というか。トゥナイト2やワンダフルを必死に目を擦って見ていた辺りから夜型人間だった私にとっては「いつでも放映してる」は非常に嬉しいのだが、ずっとやってる分、他に作業出来る時間なんてあっという間に無くなってしまう。主にサッカーとアニメ、映画鑑賞の為にBSCSを見ているが、その3つに絞ってもまだ時間が足りない(録画機器を買えるお金も無い)。この前も丁度テレビの電源を点けたら映画の冒頭で、ボーッと見ていたら下からおばあちゃんの「オフロワイタヨー」の声を虚ろな声で応え、「あと10分見たら行く」「あと10分見たら行く」を繰り返していたら、いつの間にかエンドロール。ハッと気付いて下に降りてみれば居間には誰にもおらず、私の下着だけ綺麗に折り畳んである、それで時計を見ればもう寝ないとバイトに間に合わない深夜帯、なんてのはもう何度も経験した。



それと本当に今困っているのは、地方の「神が見たら『えっ、ここにも人、住むの!?』と驚く事間違い無しの地帯」に在住する皆さんにはお分かりだと思うが、「土曜日の深夜アニメ耐久レース」の辛さ。22時にアニマックスを点けてから、BSフジでのアニメが3時に終わるまでノンストップのぶっ続け。インターバルも番組と番組の間の3分くらいしか無いから、満足にトイレにも行く事が出来ない。しかもコレに加えて海外サッカーも土曜日の22時キックオフ、24時キックオフとかが多いから、思いっきり時間帯が被ってしまっている。「このアニメは意味わかんないから見ません!」という選択肢を選んでも、ほぼ確実に裏番組でサッカーを放映しているので、テレビの前に座りっ放しという事態は殆ど変わりが無い。っていうか、私の知っているアニメ鑑賞はこの様な苦行では無かった。もっともっと脳をトロンとさせ、只々感ずるがままに、心を休ませる為の「公的な前頭葉停止期間」が私の知っているアニメ鑑賞であるはずだった。



まさか土曜夜に照準を合わせ、体調をマックスに持っていかなければならない様なプレミアリーグのサッカー選手と同じバイオリズムの体調管理が必須になるとは、アンテナを購入する前は思いもしなかった。そして一番「弱ったな」と思っているのは、そういう生活も「ちょっと良い」と自分自身が思っている事だ。自分の中でこのアニメは今季で何位、何話までは一応観る、このチームは面白い戦い方をするから率先して観よう、いや明日の再放送でも観れるから今日はこっちかな、とかを少ない時間内で急かされる形で考えるのが、凄く疲れはするが、その分楽しかったりする。実際、番組内容よりそっちの方で楽しんでるのかもしれない。とりあえず月額4000円分は楽しめてる。