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you can say that again

新潟の雪深い地域で産まれ育った私の生活において雪は切っても切れない物だ。頼んでもないのにまあ毎年降ること降ること。1月にも入れば朝起きて見ると2mは積もっていたなんて当たり前。家屋の1階部分は完全に雪で埋まり、人の住んでいない空き家なんかは雪の重みでドンドン潰れていく。歩くのでさえ大変なのに、車で雪道を運転なんていう危険行為も、我々は毎日当然行わなくてはならない。しかもど田舎なので周りには殆ど街灯も無いから、降雪中の夜道では50cm先が全く見えない。自分が今どこを走っているのかさえ全く理解できないから、運転中に「私は本当は家に向かって運転などしておらず、視界を遮断された中、道路の上では無く、ベルトコンベアーの上を只々永遠に走らされているだけなのでは?」と大掛かり雪国ドッキリさえ疑った事があった。その場合だと私の車を映すカメラも50cmの近さで無いと何も映らない事になるけど。(関係ないけど「雪国」とタイピングした時の予測変換に「雪国まいたけ」が予測のかなり上位に来た事が少しショックだ。雪国といえば最早「まいたけ」なのか!?そんなに他の物の印象が薄いのか!?)




だから、首都圏ニュースとか見た時の「降雪の影響で首都圏の交通網がマヒしており・・・」という報道を見る度に「舐めるな!」という怒りのあまり、おばあちゃんを雪かきに行かせている。雪に最早テンションなど全く上がらないし、もう首都圏のそういうニュース自体が「どうですか地方の皆さん、我々都会人は雪の対策など全くする必要の無い恵まれた土地に住む関東エリートだから、こういう降雪には全く対処出来ないのですよ、これも何だか都会っぽいでしょうウフフ」という蔑みにさえ聞こえる。大体、子供の頃からおかしいな、とは薄々感じてはいた。ドラマや漫画、アニメでよく見かける様な一幕での、男と女が良い雰囲気になるシーン、ドラマだったら9時52分、漫画だったらセンターカラーがある回、アニメだったら12月最終週の冬休み一歩手前の当たりだろう。「あ・・・雪・・・」(女が手をかざす)→男が何かよくわからない(この女ともう完全にセックス出来るくらいの所まで行けるレベルのカッコいい)台詞を言う→女、ウットリ→エンディングテーマを降りしきる雪にバックで。

・・・みたいな。違和感ありまくりだ。まず雪は強い風と一緒に横殴りに降ってくる訳だから、女、手をかざす所か目も開けられない、しかも滅茶苦茶寒いから唇も紫色で何も声を出す事が出来ない→よくわからない男もまず視界が最悪だから女というか人がまずそこにいる事が理解出来ないだろうし、まず外に出ようとしない→一人で待ちぼうけ→女、ポックリ→エンディングテーマを女の冷たくなった死体に降り積もる雪をバックに。

「・・・くらいのが普通なんじゃないのか!?なんでこの人間は雪がまるで楽しい、みたいな表情を見せるんだ!?」と、冬になる度に繰り返される雪に対する価値観の違いに愕然としていた。それと実家が新潟だと関東の人間に言う度に行われる「えっ!じゃあスキーし放題じゃん!」「かまくらとか雪合戦とか毎年出来るじゃん!」というやり取りにも、彼らは完全にもう私を馬鹿にしているのだな、と考える様になった。じゃあ何か?お前は「えっ!じゃあ山手線乗り放題じゃん!」「丸ノ内線東京メトロも毎日見れるじゃん!」と言われて腹が立ちませんか?という様な物だ。



いや違うな、「TOKYOMX毎日見れるじゃん!」か?いやこれも普通にアニメが映るから羨ましい。「土地が狭い!土地が狭い!」か?もう何も関係無くなってしまった。じゃあもう、とりあえず誰か私を雪国新潟から脱出させて下さい。そうです、今日は「懇願」で終わりたいと思います。