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涙の話

最近、自分の体に変化を感じる機会が多い。体というか体質なのか。例えを挙げて言うのなら、顔に出来るニキビがあきらかに減ったこと、ヒゲを高校の時以上に頻繁に剃らないと電車にも乗れない有り様になってしまうこと、痰と一緒に緑色の溶解液がでるようになったこと、年に一回だった脱皮の機会が週6回になったことくらいだろうか。そんな人間がコツコツブログを更新していればそれはそれはシュールな光景だろう。あなたにも見せてあげたい。


そんな目に見えた変化もあるが、一番僕が実感している変化は涙もろくなったことだ。映画を観て泣く。漫画を読んで泣く。情熱大陸を観て泣く。自分でも引くぐらい泣くことが多くなった。「よく泣く男とよく笑う女は信用するな」という言葉を聞いた事があるが、そんな事は無いだろう。


ただ、僕としてはこの変化は大歓迎。何故かというと子供の頃の僕にはおよそ感受性というものは皆無だったのだ。小さい頃、家族でいわゆる市立会館に映画を見に行ったことがある。当時は子供会主催で学校や公民館で良くアニメ映画が公開されていた。そこで上映された「フランダースの犬」という涙無しでは観られない映画を、僕は僕を中心とした周りの四方八方の人間が大号泣している中眉一つ動かさなかった。というか動かすことが出来なかったのだ。当時の僕は脳髄以外は機械で出来たサイボーグだったので、そういう感情の欠落は仕方が無かった。


しかし、そうは言っても映画が終わり会場が感動に包み込まれている最中、「ねえ、どうして場面は冬だったのに街の人達は半袖だったの?」と、作画に対しての指摘をするのは今更ながら、どうなんだ?と思っている。もし過去に戻れるなら子供の頃の自分に痰と一緒に溶解液を吐いてやりたい。


僕はそういう嫌な子供だったので、今、真っ当な感受性を得ることが出来て純粋に嬉しいのだ。


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アーティスト:オムニバス
販売元:VAP =music=
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おすすめ度:4.0
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